在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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怖い話と猫との関係

本を読んだ。
一晩中読んでた。



高野和明の『ジェノサイド』。
ずっと読みたかったんだけど、タイトルにびびって今まで勇気が出なかったのだ。
ようやく読み始めたら、一気読み!
テーマは重いのに目が離せない。
ものすごい本を読んでしまった、と思った。

めちゃくちゃおもしろいんだけど、覚悟していたとおり「虐殺」をタイトルにしているくらいだから怖かった。
同じ小説でもホラーなんか目じゃない!
幽霊や呪いなんて「フィクションだ」と安心していられる。
でもアフリカの戦争の話は。
少年兵の話は。
今現在、実際に起こっていることだから。
怖くて怖くて、もう…。

むごたらしい場面が続くと疲れるのでときどき休憩した。
本を閉じて猫を触った。
猫がいなかったら、とても全部は読めなかったと思う。
 「サンジ助けてーーー!」

平穏無事
(平穏無事にゃんこ)

家で怖い本を読むときは、必ず猫のそばで読むようにしている。
猫の寝顔をみるとホッとするから。
背中やお腹の毛をもふもふすると癒されるから。

いや、怖い本だけじゃない。
現実につらいことがあったときも悲しいことがあったときも、猫たちのモフモフに救われてきた。
私はもう猫がいなかったら生きていけないのかもしれない。
……猫アレルギーだけどな!

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一人バイオリン

母とバイオリンの練習をした。
いつもの2人バイオリンでいつものシベリウス。

練習が終わって私がバイオリンを片付けようとしていたら、母が
 「やっぱり一人で弾きたいなー」
といった。
 「弾けると思うねんけど。」
そっかー。
弾きたいかあ。

母は、自分の障害がいまいち理解できない、という障害をもっている。
妄想はほとんどなくなったのだけど、今でもときどきは普通に歩ける気がしたり、左手が動くような気がしちゃうらしい。
 「できるもん!」
と無理をいって、試してみて、やっぱりできないのでガッカリする、といういつものパターン。
これ見てるほうはけっこうつらいんだよ。

でも今日はどうしても弾きたいっていうから。
たまにはいいかなあって思って。
道具もあることだし。
ひとりで弾いてもらうことにした。

では御覧あれ。
母の一人バイオリン!(ふつう。)

独りバイオリン
(木の台は本来、2人バイオリンのために作った台です)

左手をうんと伸ばして、台で支えた。
動かない手にバイオリンの首を握らせて。
左肩と左肘にクッションをあてがう。

固定しているわけじゃないから、こんな体勢、1分で崩れてしまう。
でも1分だけなら、母は一人でバイオリンを持つことができた。

1分間だけ。
母は得意そうな顔で弓を弾いた。
弦を押さえられないから、出せるのは、G,D,A,E、たった4つの音だけだ。
でも・・・。

すっっっっっごい綺麗な音が出た!

 「うおおお!」
思わず叫んだ。
 「おかーさん、かっこいー!」

2人バイオリンではけして出せない、このバイオリンがもつ本来の音色だった。
古い楽器特有の渋みがあり、なのに艶やかで美しい。
こういう音は私には出せない。
ちゃんと弾ける人が弾かないと出ないのだ。

それにその音からは、バイオリンが喜んでいるのが伝わってくるようだった。
200才の(←嘘でした)おじいちゃんバイオリンが
 「ほっほっほう!」
とサンタクロースみたいに笑っているような気がした。
母ももちろん、にっこにっこ笑っていた。
いずれ左手をちゃんと固定して、母が一人でバイオリンを弾ける装置をつくりたいと思ってしまった…。

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本日の猫写真。
ものすごい音がすると思ったら、シシィが紙袋に引っかかって、出られなくなっていた。

「だしてー!」

だしてー

持ち手がお腹に絡まって、はずれなかったらしい。
サンジがめっちゃ心配してました。


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幸せ不幸せ

暑い。
暑い暑い暑いっ!

早よ来いや、秋!

…あ、ごめん、ちゃんと来てたわ。

ぬすびとはぎ
(ぬすびとはぎ)

昼間はどんなに蒸し暑くても、秋の花は咲き始めてる。
夜になると秋の虫たちが合唱を始めてる。
そして私は夕食に早生の枝豆を並べた。

一般に、枝豆といえば夏だけれど。
うちの地元では秋の味覚だ。
茹でた黒枝豆に黄金色のビールは秋だけの幸せ! 最高!

ごきげんシシィ
(シシィもご機嫌)

今日はどうということのない平和な一日だった(腰痛を除く)。
変わったことといえば、シシィに
 「とってこい!」
とおもちゃを投げたら、なぜかサンジがダッシュしたくらい。

24時間テレビみたいな障害者の感動もののドラマを好きな理由として
 「自分は五体満足でよかったと思える」
 「この人に比べたら自分は幸せだということを実感できる」
という答えがあがっていた。
比較して安心するんだって。
 「自分より下がいる」
って思うと頑張れるんだって。
同じような話で
 「介護ブログは、愚痴や不満や嘆きをたくさん書いたらアクセスが増える」
と聞いたことがある。
同じような心理だろうか。
他人の不幸は蜜の味、ってやつ。
そういう人は障害者や介護者が幸せそうにしていたら、嫉妬するのかな。
「不幸であるべき人」がのんきにケラケラ笑って暮らしていたら、ずるいって思うのかな。

世の中には、他人の不幸を舐めていないと生きていられないくらい、追い詰められている人が多いということか。
…しんどいなあ、そんなん。
シシィの肉球をかしてあげたい。

つやつや
(ぷにぷに)

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