在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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「あなたのため」という言葉

昨日きいた話。
入院中の高齢者の話。
ようやく退院のめどがつき、おばあちゃんはもちろん家に帰るつもりでいた。
だがケアマネさんがしきりに
 「これを機会に施設に入所したら?」
とすすめてくる。
 「高齢者の一人暮らしは危ない。転んで骨折しても誰も助けてくれない」
だから施設に入れと。
それでも「なんとか一人暮らしをつづけたい、家に帰りたい」と訴えると、ケアマネさんはこう繰り返すのだそうだ。

 「あなたのためを思って言ってるのよ」

あなたのため。

・・・あなたのため!

これほど胡散くさい言葉はない。
偽善と、欺瞞と、詐欺師の臭いのする言葉。

そりゃ、孤独死の危険もあるけどさ。
このおばあちゃんがどんな状態か分からないけどさ。
「あなたのために」なんて口にだして言われると、
いや、自分のためだろ!
自分が楽したいからだろ!
と、反射的に思ってしまう。
それほど嫌な言葉だと思う。

まあ、人のことは言えない。
私だってそうだ。
母のため。
妹のため。
介護者としてちゃんと考えられているだろうか?

・・・考えてないな!

うん!
あんまし考えてない!
私は聖人君子じゃないからな!
我儘だからな!
自分がやりたいよーにやっている。
なるべく楽ちんなほうに向かってる。
基準は「楽しいかどうか」だけ。

母が回復すればするほど私が楽になるから、リハビリをする。
妹が笑ってると平和だから、できるだけ楽しませようと思う。
家族が幸せそうなら私も幸せになれるから。

だから。
誰のために介護するのかって?
「自分のため」に決まってるやん。

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在宅介護における「眠れない」という拷問

あたたかな秋だと思っていたのに。
とうとう冬将軍が斬りこんできましたね。
皆様ご無事ですか?
私はさっそく腰痛です。

近頃、複数の方から同じような質問を頂きました。
 「義父が夜になると大騒ぎするんですけど、だださんはどうしていますか?」
 「夜大声をあげるので寝られないんですけど、どうしたらいいですか?」
 「眠れなさすぎて、いつか殺してしまいそう」

これ切実なんです、本当に。
眠れないのって拷問ですよマジで!
 「だださんはどうしてますか」といわれたので、我が家の場合を書いておきますが。
もうね。
処置なし。
打つ手なしで、あきらめて、施設に入れました。

前から書いておりますが、うちの妹は家ではよく叫びます。
金切り声の絶叫です。
ずーっと叫ばせておくと大発作を起こすか、こちらの気が狂います。
叫ばせない方法はたった一つ。
私かオヤジか、またはその両方が枕元にはりついて、相手をすることです。

妹は音楽依存症で、MP3やCDプレーヤーを枕元に置いて常に聴いているのですが、その曲をひっきりなしに替えることを望みます。
それから、テレビの番組もぐるぐる替えます(たいていは『世界ふしぎ発見』か高校野球の録画を見ています)。
理由はわかりません。
ただ、変えたいのです。
あとは、本を読んであげるとか、一緒に歌う、という手もありますが、これは長時間になると体力の消耗が激しいのでとてもじゃないが続けられません。

これを24時間、無限にくりかえします。
24時間、そばに誰かがついていないといけません。
一瞬でも離れると、叫びます。
トイレにいっても叫びます。
宅急便を受け取りにいっても叫びます。
母のことをしにいったら、ずーっと叫んでます。
オヤジは
 「タバコ吸ってくるから2分待ってなさい」
といって外へ出るのですが、妹には「2分」が分からないので30秒しかもちません。
私たちはただただひたすら、奴隷のように妹の枕もとに侍り、音楽をチェンジしつづけます。
夜も寝てくれないので、朝までやりつづけます。

ご飯をつくることも難しいので、前日につくっておくか、隙間をぬって鍋の用意をするか、コンビニ弁当で済ませます。
オヤジが帰宅すると、交代で母の介護をします。
お風呂に入る余裕とかぜんぜんないです。

なんでそんなに叫ぶの?
ときいたら
 「なんでだろうねえ、なんで私は黙ってられへんのやろ」
と考えていました。
自分でもよくわからないようです。

私は、不安からくるのだと思います。
頼りにしていた母が病気で倒れてしまったので、他の人もそうなってしまったらどうしよう、という不安。
自分では何もできないがために、これ以上家族を失ったらどうすれば良いのだろうという不安。
そこから異常な執着がうまれたのだと思います。
妹は昔から、起きている間じゅう音楽を聴いていなければ落ち着かないという執着があるのですが、今はそれと同じように、家では家族が枕元にいなければ落ち着かないようです。
施設では、音楽とテレビを両方にかけていれば落ち着いているようです。
自閉的傾向というのか知的障害というのかわかりませんが、認知症の方とは、またちょっと違うかもしれません。

クリスマスと年末年始。
来月は合計1週間くらい帰宅させるんですけど。
正直、クリスマスもお正月も、なくなってしまえばいいのにと思います。

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どうしても寝てくれない人の場合。
眠り薬に頼る、という手もあります。
といっても、お医者さんはなかなか処方してくれません。
弱い薬しか出してくれないもんです。
ただ、「コウノメソッド」というやり方を実践しているお医者さんなら出してくれるそうです。

「睡眠薬は体によくない?
認知症がすすむ?
でも、あなたが倒れるよりはマシじゃない?」

という考え方。
私は正しいと思います。

眠れない拷問に耐えている、あなた。
今一番大事なのは「あなた」ではないでしょうか。
あなたの身を守ることを何よりも優先させてください。

いつか不幸な事故が起きてしまう、そんな想像をするくらいなら。
施設でも病院でもなんでもいいから入ってもらう方が幸せかもしれません。
そしてそれができない場合、お医者さんを変えてみる、という手もアリではないでしょうか。

最後に今日の猫写真。

 毛づくろいの途中でコケた

座って毛づくろいしてたらコケたっぽいサンジ。


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サンデー毎日「介護家計簿」

先日、取材を受けました。
Wゲーリーとの激闘の末、汗みどろのまま受けました取材です(待ち合わせ時刻の直前になると襲ってくるもの)。
その記事が、本日発売のサンデー毎日(2015年11/22号)に掲載されております。
私の写真はやめてもらいましたが、母と妹の2ショットがのっております(なぜか仮名)。



122Pの「介護家計簿」というコーナー。
介護にどれくらいお金がかかってるかというやつです。
なんというか…。
ずいぶんお気楽っていうか…。
世帯分離した妹の年金を合算した金額が出てしまいましたので…。
 「すげえ!我が家ってお金持ち!
みたいなことになっちまいました。
実際はそんなわけないんですけどね。
数字って怖い。

「介護ってどれくらいお金がかかるの?」
と、以前にも質問を受けたことがあります。
取材に答えるために家計簿を調べたので、あらためてもう一度書いておきますね。

まず言っておきたいことは、介護って
 「介護保険適用外のことにたくさんお金がかかる」
ということです。
例えばデイサービスとかショートステイは介護保険が使えるから、本人負担は1割、ということになってるんですけど、実はこれだけでは済みません。食事代とか部屋代はふつうに払わなければなりません。タオルリース代とかも。それから、これは自治体によりますが、我が家の場合紙オムツ代は全部自費で、夏で6千円、冬は1万円ほどかかってます。それから母はティッシュ依存症なのでティシュペーパー代も馬鹿になりません…。

デイケア・デイサービス(週3回)
 2万4千円
ショートステイ1泊2日  8千円
訪問リハビリ(週1)   2千円
ホームヘルパー(週2)  3千円
介護用品レンタル    3千円
紙おむつなど      1万円

合計だいたい毎月5万円が介護にかかる実費ということになります。
(雑誌の記事にはもっと少ない金額で載ってるんですけど、それは保険適用額のみということです。昼食費やショートの部屋代は生活費の中に組み込まれています)

妹は別世帯で完全に分けています。
身体障害者年金を月8万円もらっていて、施設に通帳を預け、それで完全にまかなってもらっています。
貯金も毎月1万円くらいはできているようです。

さらに生々しい話をすると、生活費はオヤジの年金頼みで月18万くらい。減るらしいけど。
かなり恵まれている方だと思うのですが、なんで毎月こんなに苦しいんだろう? と不思議に思って取材を受ける際に見直してみたら…!

発覚!
謎のローン!

昔の借金が残ってて、月々数万円引かれていることに衝撃を覚えました…(記事内では「その他」扱い)。
家計簿ってほんと滅入りますね。

両親とも60代なので、先々のためにまだ貯金を蓄えている段階です。
一円たりとも赤字にはできません。
ウィーン行の内職もコツコツ頑張ります!

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