在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
0

佃煮ミステリー

デイサービスにお休みの連絡を入れると、必ず
 「お体の調子が悪いんですか!?」
ときかれる。
そのたびに
 「いえ、ちょっと用事が…」
と言い訳するのが心苦しい。
学校じゃないんだから無理して行くことはないだろうが、施設に入ってくるお金も変わるんだろうなと気を遣う。

母はけっこう忙しい。
福祉団体やら音楽団体やらに所属していて、それぞれに「仕事」があるからだ。
今日は身障者の父母の会の「総会」なんだって。
 「私が行かなくちゃ格好がつかないから、絶対に出席しないと!」
・・・まあ、座ってるだけだと思うんだけどね。
必要とされるって有りがたい。

福祉団体の集まりだから、周りの方が介助をしてくださる。
私は送迎だけをすればいい。
数時間後。
帰宅した母の鞄の中に見慣れないものが入っていた。
これ、なに?
 「さあ・・・」

竹の子つくだに

佃煮だな。
手作りだな。
誰にもらったの?
 「さあ・・・」
母は覚えていない。
かなりしっかりしてきたとはいうものの、記憶障害は残っている。
左側から声をかけられたのだとしたら、そのひとの顔も見えなかっただろう。

お礼を言わないといけない。
誰かが作ってくださった佃煮のお礼。
思い出してみて。
誰がこれを鞄に入れてくれたの?
 「あっ、思い出した!」
おお!
よかった!
誰?
 「タケノコの佃煮!
  『たくさん作ったから食べて』ってもらったの」
うん。
そう。
見ればわかる。
タケノコの佃煮、誰にもらったの?
 「議員さん」
なんだそれ。
 「市会議員さん」
それは肩書だねえ。
人の名前じゃないねえ。
第一、総会に来てくれた議員さんがタケノコの佃煮をプレゼントしてくれるものだろうか。
そこまで仲の良い人いたかなあ。
どの議員さん?
 「どの人だったかなあ。いっぱい来てたしなあ。
  もしかしたら議員さんじゃないかもしれない」
はい、振りだしに戻った。

母の介助をしてくれた方に訊いてみたけど
 「私も知らないうちに入ってて…」
誰が入れたのかは見ていないそうだ。
困ったな。
まあいいか。
しゃあないわ。

激励の1クリック、いつもありがとうございます!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ

母はずいぶんしっかり喋るようになった。
昨日のことも一昨日のことも思い出せるようになった。
ひとの顔もかなり見分けられるようになった。
だけど、ツメが甘いんだ。
まだまだまだまだ甘いんだ。
なまじしっかり話すものだから、とぼけた妄想が混じっても、他の人にはわからない。
母の話はいつも、どこまで信じればいいのかで悩むところだ。

今回は佃煮だから「まあいいか」で済ませられるけど。
もしも現金だったら大変だ。
とか思いながら、今夜はタケノコの佃煮をいただこうと思います。
おいしそう!

関連記事


スポンサードリンク

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する