在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
10

「無性愛」ってご存知ですか?

ここ数日で、アジャリはまた痩せちゃったけど。
それでも今日は元気です。
元気にゴハンをねだってくると、ちょっと安心。

その刺身をください
(「その刺身をよこしなさい」と目で訴えてくる)

1日1クリックありがとうございます!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ

さて。
突然ですが、皆さんは「無性愛」ってご存知ですか。
私は先日、初めてそういう言葉があることを知りました。
そしてどうやら私自身が無性愛者であるらしい、ということも。

今日はいつもと違う話をします。
私自身の話です。
介護も猫もチョコレートも関係ないですが、読んで下されば嬉しいです。
かなり長いので「続きを読む」からどうぞ。


スポンサードリンク


昔から私は変な子だった。
幼稚園に入ったばかりの頃にこんな記憶がある。
先生がクラスを男女別に分けている。
 「女の子はこっち、男の子はこっち!」
そういわれて悩むのだ。
あれ、私はどっち?
男の子? 女の子? あれ?
足元をみる。
私はスカートをはいている。
 「スカートをはいてるから、私は女の子」
うわばきには名前が書いてある。
 「女の子の名前だから、私は女の子」
とっさに判断できないから、いつもそうやって女の子だったと思い出してた。

小学校に上がる頃にはちゃんと「覚えて」た。
私は女の子だって「覚えて」いた。
でも私には、自分が女であるという本能的な自覚がない。
性自認というのかな。
自分の性別を
「女性です」
ということに、常に違和感を覚えている。

もちろん体は完全に女なんだけど、性格的にも(文章も)女な感じなんだけど。
頭ではわかってるんだけど。
でも、なんかおかしい。
心のどこかが「私は女ではない」と言い切っている。

だから、物心ついたときからスカートをはくのがものすごく嫌だった。
それは女の子のはくものだから。
私のじゃないから。
母の手作りのワンピース(花柄)を、着たくないと泣いて嫌がって、ものすごく叱られた。
母には悪いことをした。

名前で呼ばれることにも抵抗がある。
女の子の名前だから。
だから、ごく幼いころ自分で自分に動物みたいなニックネームをつけた。
家族には今でもその名前で呼んでもらっている。

着せかえ人形もぬり絵もぬいぐるみも嫌いだった。
超合金のロボットがずっと欲しかった。
小さい頃はずっと、男の子になりたかった。
なんで私は違うんだろうって、男の子たちが羨ましくてしょうがなかった。
お嫁さんになりたいという友達が信じられなかった。
宝塚にハマったきっかけはそういうものだったのかもしれない。
男役というものが曖昧な世界に見えて、羨ましかったのかもしれない。
十代になっても制服のスカートが苦痛だった。
かといって学ランを着たいとは思わない。
男になりたいわけじゃない。
ただ、男女にきっぱり分かれている制服というものが大嫌いだった。

性同一性障害ではない。
 「私は男だ」
と言い切るわけでは、けっしてないし、体を変えたいわけではない。
自分の体が女であることは、違和感はあるけど、受け入れている。 
あきらめている。
だけど気持ちは納得できない。
書類などで自分の性別を書くとき、迷わず「女性」に丸をつけながらも、心の3分の1くらいは頑なに「違う!」って言い続けてる。
 「違う!」
っていうのを押し殺しながら40年間生きてきた。

女ではない。
男でもない。
性同一性障害でもない。
私は一体何なんだろうって、ずっとわからなかった。

そのせいかどうかは分からないけど。
昔も今も、私の人生には恋愛というものがない。
存在しない。
 「もしかしてこれは恋?」
って思う瞬間もあったけど、結局のところそれは恋愛じゃなくて
 「自分もこういう男子になれたらよかったのに」
という方向の憧れだった。
手をつなぎたいとかキスしたいなんて、1ミリたりとも思わない。
そういう機会が訪れても、気持ち悪くて、すぐ逃げた。

だけど世間は恋愛至上主義。
いい年こいて恋愛したことがないのはおかしい、ってことになってる。

もしかしたら自分は同性愛者なのかと疑った。
まわりの人から「レズなの?」って訊かれたこともあったし。
でも違った。
 「これは絶対に違うわ!」
と思う経験をした。
それで私は「どっちもダメな人」なのだということが判明した。
バイの逆。
同性も異性も、同じくらい気持ちが悪いのだ。

私は男でも女でもないし、恋愛感情というものが理解できない。
自分で自分がわからない。
私は一体、何者なのだろう?
ただ、自分を「不良品」であると、ずっと思ってた。
人間として成熟できない。
生物的に欠陥があるんだと。
不良品だと。
コンプレックスをごまかすためにいっぱい嘘をついてきた。
「クラスに好きな子がいる」と言ってみたり。
好みのタイプは俳優でいうと誰それ、と言ってみたり。

でも私はあんまり嘘が上手じゃなかった。
普通を装うことはできなかった。
いろいろと生きにくく感じる場面も多い。
家族や友達はそれなりに分かってくれてると思うけど。

女子会とかで盛り上がるじゃない?
「初恋はいつですか? ファーストキスはいつですか?」
とかその手の話題。
本当の友達はそういうことは訊いてこない。
気を遣って触らないようにしてくれている。
だけど、あんまり仲良くない人にわざと突つかれると、私は深く傷ついた。
ああ私は不良品だなあってよく思った。
勇気がないとか努力が足りないとかいわれるたびに、どうにもならない自分を責めた。

あと、親戚のおばちゃんとかがよく言うおきまりのフレーズもね!
 「いつか絶対、いい人があらわれるって!」
この言葉がどんなに人を傷つけることか。
既婚者はみんな知らないだろう。

でもそのうちに、どうでもよくなった。
男だろうが女だろうが。
恋愛しようがするまいが。
40才にもなればもうどうでもいいよ。
立ち位置なんてどうでもいい。
私は私なんだから。

って、思ってたら!

今頃になって判明した。
私の立ち位置!
軽度の「性別違和症候群」の上に「無性愛者」だと思う。

性別違和症候群は、性同一性障害の薄いやつ、といえば分って頂けるだろうか。

無性愛は…異性愛・同性愛と同じならびで無性愛(wiki)ってのがあるんだって。

無性愛(むせいあい、英: asexuality)とは、他者に対して性的な欲求を抱かない性質のことである。このような性質を持つ人々を無性愛者という。Aセクシュアル、アセクシャル、エイセクシャルともいう。



恋愛ができない性質。
そういうカテゴリがあることを初めて知った。
ネットで調べているうちに、自分と同じような人がけっこういることを知った。
衝撃だった。
まさに私やん!!!

無性愛とか非性愛とか、いろんなタイプがあるみたいだし、濃淡もあるし、正確には私はまた違うものかもしれない。
自信を持ってコレですって断言はできない。
性別違和も専門の病院へいけば診断ができるらしいけど、軽度だし、そこまでする気はないから証明はできない。

正確には、っていうのは、どうでもいい。

生まれて初めて、自分が何者であるかがわかった。
この年になって初めて、カテゴリの中に入ることができたのだ。
私にとってはそりゃもう大事件だった。
今まで無国籍だった人が初めてちゃんと国籍がとれたみたいな。
40年間ずっと悩んできたことが解決されたのだから。

でも一方では、どうでもいいような気もする。
今さらだ。
ほんっっっとに、今更だ。
40年も女やってきたんで、今更Xジェンダー(第3の性)を名乗るのもめんどくさい。
男でも女でもXでもなんでもいい。
私は私だ。
それでいい。

ブログに書くべき内容ではなかったかもしれない。
気が変わったら消すかもしれない。

ただ、一回だけは書いておきたかった。
同じような悩みをもってる人が他にもしるかもしれないから。
伝えたかった。
恋愛のできないあなたは、けして「不良品」ではなくて、そういう性質があるだけなのだ、と。

そして耳を傾けてくださる方に知って頂きたいのです。
私のような人間がいることを。
人間は男女にキッパリ分かれているのではなく、さまざまな色合いのグラデーションで構成されているのだと。
押し付けないでほしいのです。
恋愛は「絶対」ではないと。
 「草食系」
 「恋に臆病になってる」
と責めないでほしいのです。
私のような人間に「結婚しろ」ということは、あなたに「同性と結婚しろ」というようなものなのですから。

長い話ですみません。
読んで下さってありがとう。

激励の1クリックおねがいします!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ
関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。

10 Comments

まあさ says..."No title"
ワタシの親しい友人も、たぶんそう。
女子更衣室で着替えていても、
「きゃー、見ないで。」って言う。
それが男子でも、きっとそういうと思います。

みんなと「きょうだい」付合いしています。
ワタシはそんな彼女が大好きだし、そのままでイイと思います。
友人の結婚式に出席すると、黒のダークスーツで新郎の友人のよう。
そういうワタシも「おにーさーん!」とお客様から呼ばれて行くと、「あら、おねーさんだったのね。」なんてことが。
別のお客様には宝塚と言われました。(笑) 
単に、茶髪ショートヘアの背の高い女というだけですが。
その友人とワタシは好みが似ていますが、ワタシはレースの服も好きです。

ワタシは、そのまんまのだださんのファンです。

2015.05.28 01:57 | URL | #EaABWkWY [edit]
しろうさ says..."いいんじゃないの?"
だださん そのままで大好きだよ~♪

我が家は 家族&親戚中 発達障害者ばっかりなので
「普通」のハードルが ありません。
私もそうですが、息子のぴょんたも なかなかのもんです。
自分の事、ブログに書くって、勇気がいるけど
モニターの向こうで 読んでくれる人が居るって
嬉しいよねっっ!

隊長、お元気そうで 嬉しいです!
するめでも 刺身でも ガンガン食べてね!

2015.05.28 07:40 | URL | #WGv/JGO2 [edit]
みわ says..."No title"
だださん、こんにちは。
相変わらず言葉足らずでうまく書けないのですが
それがだださんなのだから。
私はだださんが何者であれ、だださんの書く文章が好きで、
それをパソコンの前で綴るだださんが好きで。
今までもこれからも、毎日だださんのブログを楽しみに読み続けます。
2015.05.28 11:38 | URL | #- [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015.05.28 15:22 | | # [edit]
だだ says...">まあささん"
身近にもいらっしゃいましたか。
男女の微妙なグラデーション上の人はたくさんいると思うのです。
分かりやすい主張や特徴を表していなくても、心の中に隠してる人も多いはず。
まあ、だからどうだっていうわけじゃないんですけど。
そのまんま、というのが、実は一番難しかったりします。
きょうだいづきあいって、良い言葉ですね!
2015.05.28 17:57 | URL | #- [edit]
だだ says...">しろうささん"
ありがとうございます。
サンジ隊長もアジャリ閣下も元気で今日はいっぱい食べてくれます。

そういえば大人の発達障害って最近よく耳にしますね。
ちょっと変わってるなあ、こだわりが強すぎるなあと思っていたらそういう呼び方がついたりします。
極端にいうと、完全に普通の人なんていないと思うんです。
みんなどこかが偏ってる。
とくにブログに書く必要のない話かもしれませんが、生きづらさを感じていたり、嫌な思いをしている人も多いと思うので書いてみました。
2015.05.28 18:02 | URL | #- [edit]
だだ says...">みわさん"
優しいお言葉、ありがとうございます。
知人や友人やあまり知らない人なら
「いろんな人がいるよね」
と広い心で受け入れられることでも、家族や自分自身のこととなるとけっこう大きな問題に感じられるものです。
とくに年配の方(両親とか)にはこういう話は受け入れてもらいにくいです。
どういうジャンルであれ、私は私なんですけどね。
2015.05.28 18:08 | URL | #- [edit]
だだ says...">秘密コメントの方へ"
コメントありがとうございます。
自分が何者かわからないのは、不安で、不安定なものです。
40年間かかえていたモヤモヤに名前がある、そういうジャンルがあると知っただけで、帰属感というか、落ち着きが得られました。
ちょっと言い方は乱暴ですが、病名がわかればそれだけでスッキリするのと似ています。
でもどんな名前をつけようがカテゴリ分けしようが、私は私に変わりはないのですけれど。
そして結婚しようがするまいが、幸せな人もいればそうでない人もいるのでしょう。
2015.05.28 18:17 | URL | #- [edit]
ささ says..."No title"
難しいことは分かりませんが、だださんがだださんでいること、それだけが重要な気がします。
私は無性愛者ではないんですが、ええ歳して理由もなく独身である自分を罪人のように感じていました(親孝行できてないんじゃないか?とか)。でも、だださんの今回のブログを読んで、自分が自分であったらそれでじゅうぶんやんと思うことができました。配偶者がいないだけで逮捕されるわけじゃないし(笑)。

だださんもだださんだから私の大好きな友人なのです。
2015.05.28 22:04 | URL | #0HMKsla6 [edit]
だだ says...">ささサン"
ありがとうございます。
久しぶりにお会いしたくなりました。また奈良いきたい(笑)。

親孝行できていないと思う罪悪感、めっちゃわかります!
私は、自分が自分であるためには、まず自分について知る必要がありました。
どうして自分はこうなのか、という理由や原因です。
それが分かって初めてある意味自信ができたというか、落ち着けたんです。
だいぶいい年こきましたけど(笑)
2015.05.29 11:40 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する