在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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またひとつ、母が進化した

2年前、母がやらかした病気は「右脳」出血。
右脳だから
 「言語野は無事」
といわれた。

たしかに、おしゃべりには問題がなかったが、読み書きはできなくなっていた。
漢字の読み方を忘れていた。
言葉の意味も忘れていた。
だんだんと思い出していったけど、目の問題もあった。
半側空間無視という障害のせいで、文字の左半分が見えない。
本の左ページがわからない。
退院した頃は幼児用の絵本すら読めなかった。

でも・・・本のない人生なんてありえない!

退院後、まずはメガネを作りなおした。
毎晩、子どもむけの本で音読の練習をした。
ぽつり。
ぽつり。
最初の夜は2ページが限界だった。
「これはなんて読むの」
とよく訊かれた。

やがて6ページになり、20ページになった。
漢字を読めるようになり、言葉の意味を思い出していった。
長い長い時間をかけて『ナルニア国物語』を読み切った。
それでもまだ『ハリー・ポッター』は無理だった。

退院から半年経って、やっと電子書籍のことを思い出した。
文字サイズを最大にするとかなりスムーズに読むことができた。
『赤毛のアン』をむさぼるように読んだ。
それでもしょっちゅう、とんでもない読み間違いをした。

それから図書館で「大きな活字の本」を借りてくるようになった。
東野圭吾を読んだ。
池波正太郎を読んだ。
畠中恵も読んだ。
手当り次第にいっぱい読んだ。

そして。
発症から2年。
ついに、普通の本を読めるようになりました!

ぶっくすたんど

ゆっくりだし、読んでるうちに体が傾くから、短時間しか無理だけど。
それでも読んでいる。

子供の本でもなく
電子書籍でもなく
文字の大きな本でもない、普通の本。
ちなみに向田邦子。

やっとここまで来たんだと、なんかちょっと、感動した。

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