本当に楽しかったの?
子供たちがいなくなると、家は、空っぽに感じられるほど広くなった。
家にいると母が寂しがるばかりなので、気分転換に映画へつれていった。
見たのは『バンクーバーの朝日』。
「おもしろかったねえー。
いい映画だったねー」
と、母は大満足で映画館をあとにした。
だけど・・・。
椿の好きなカメナシ君がでている映画だよ。
どれがカメナシ君か分かった?
ピッチャーの人だけど?
「わかんない! けどみんな素敵だったから!」
どの人が主役か、わかった?
「わかんない!」
ストーリーは分かった?
「だいたいわかったよ!」
どんなストーリーだった?
「・・・なんか野球みたいなことしてた!」
野球の映画だからね。
ちょっと難しかったのかなあ。
「後半わかりづらかったね」
前半は?
「ちょっとしかわからなかった」
結論。
ぜんぜん分かっていなかった。
とりあえず「楽しかった」といっておくのは、昔からの母の口癖だ。
それとも私に気を遣っているのかも。
・・・楽しかったのなら、まあ、いっか。
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