在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
0

2年ぶりのお風呂

母を温泉に連れていきたいと、ずっと考えていた。
温泉でなくてもいい。
「広いお風呂にざぶんとつかりたい」
という願いを叶えたいと思っていた。
家のお風呂がつかえないため、病に倒れてから2年、母は施設のお風呂以外は入ったことがない。
広いお風呂にざぶんとつかりたい気持ちはよくわかる。

が、立つことも座ることもおぼつかない母をお風呂に入れるのはそう簡単ではない。
私ひとりでは入れられない。
妹が帰国している今がチャンスだ。

ということで、母と妹と3人で近所の日帰り温泉に出かけた。
入浴用車椅子を備えてあるところだ。
スタッフもよく慣れていて親切だった。
2人がかりで母の服を脱がせ、浴用車椅子に移乗。
「どきどきするね」
と私がいうと
「ドキドキ、ワクワク」
と母は答えた。

浴用車椅子って不安定だし、フットレストのないタイプだったので、左足をひきずらないよう妹に支えてもらわなければいけなかった。
小さな段差があって手こずったりもした。
浴室のドアは近くにいた方が開けて下さった。

大騒ぎしながら洗い場へ到着。
まずは母の背中を流す。
私と妹は隙をみて交互に体を洗う。

ついに入浴。
車椅子で浴槽の縁まで行くことができた。
「いちにのさん!」
で母を抱えて車椅子から下ろす。
浴槽の縁に座らせ、それから一段おりた段差に座らせて。
「いっくぞー」
「つかるぞー」
「よーし」
どぼーん!

母はしゃがんだり正座したりはできない。
といって浴槽内にぺたんと座ると沈んでしまう。
だから私の膝の上に座らせた。
気がつくと寝そべったままふわふわと浮かんでいた。
「極楽、極楽」
「・・・あっ! 寝ないでお母さん!おぼれるよ!」
母は、2年ぶりの温泉を堪能していた。

お風呂上りの体はぐにゃぐにゃで。
不安定な浴用車椅子も、着替えも、さらに大変だった。
疲れたのか気持ちがよくなったせいかわからないけど、服を着ながら母はほとんど半眠りだった。
帰宅後は2時間もお昼寝をしてしまった。

「久しぶりで気持ち良かったよ!」
と母は言ってくれたけど。
まだまだ修行が足りないと思った。
インターネットを探すと、一人でお風呂に入れる方法とか、力を使わない移乗方法とか、無数の動画を見つけることができる。
これらをマスターしたらどこにでも連れていってあげられるのにと、改めて思った。

関連記事


スポンサードリンク

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する