在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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竹の子

生まれて初めて、タケノコを掘りにいった。
鍬にスコップ、手袋を持って。



だけどなかなか、うまくいかない。
見つからないし、掘り出せない。
体力の無い素人にはけっこう大変な仕事だった。
最初の1本は途中で折れてしまった。

ようやく掘り起こした小さなタケノコを手にとって眺める。
朽ち葉と泥の中から生まれたタケノコは、茶色い毛が生えてて獣の仔みたいだ。
茶色の皮をむき、その下の皮もどんどんむいていくと、純白の身があらわれた。
空気に触れたことのない、うぶな柔肌。
穢れのない白いひだ。
やわらかい。
思わずかぶりついた。
ほんのり甘い。
 「おいしい!」
2口3口たべるうち、だんだんほろ苦さが増してくる。
口のなかは青い香りでいっぱいになった。

林の中には、キツツキがいた。
ノウサギもいた。
子供たちといっしょに追いかけたけど逃げられた。
木々の梢に見える空は青かった。

子供とタケノコは似ていると思った。
やわらかくて純白の中身がいっぱい詰ってる。
でもタケノコは、中身を伸ばして大きくなる。
渋くなり。
硬くなり。
最後は大きな竹になる。
・・・中身からっぽの竹の筒。
私はからっぽになっちゃったのかなあ。
私がタケノコだった頃、中には、何が詰っていたのかなあ。

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