在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
0

絆こそ財産

先日、デイサービスから帰ってきた母が
「手紙をもらった」
といった。
同じ施設に通う人が、母に手紙をくれたらしい。
達筆の文字が便箋に2枚。
「なんだかすごいお手紙なの」
母はえらく照れている。
・・・も、もしかして!
ラブレターか!
付け文か!
60代の母は老人施設では「ぴちぴちのギャル」とか呼ばれてるもんな!
どうするオヤジ!

と、一瞬盛り上がったけど。
残念ながら。
違うかった。

手紙をくれたのは、90才くらいのおばあちゃん。
達筆なのか手が震えているのか微妙なペン文字で書かれている内容をまとめると

「この一年あまり施設で毎週ご一緒させて頂きましたが、貴女の回復力と前向きな考え方に感動しています。
 あなたと出会えたことを感謝しています。
 これからも一緒にゆっくり老いて生きましょう。」

ということだった。
末尾には一首詠んであった。

施設では、母はずっと年上のおじいちゃんおばあちゃんに囲まれて過ごす。
自分の親みたいな年の人たちばかりだ。
ジェネレーションギャップがあるし、話も合わない。
あんまり楽しくないだろうなって思ってた。
だけど案外、うまくやっているみたい。

・・・と、妹に話したら。
 「当たり前やん! 誰やと思ってるの!」
と妹は言った。

母は元気な頃、
 「障がい者にとっては人脈こそ財産!」
とよく言っていた。
穏やかだが物怖じせずに話し、誰とでも上手に付き合う母は、妹にいわせれば
 「教祖になれる素質あるよ」
というほどだった。
培ってきた絆の多さは母が病気をしたとき実感した。
突然入院したことを500件くらいメールで知らせたけど、それでもカバーしきれないくらいだった。
一介の主婦にしてはスゴいと思う。
でそのおかげで、いろんな方々が私たち家族に手を差し伸べてくださった。

誰とでもうまいこと付き合うのは、性格なんだろう。
活動の場を失くした母は、今でもデイサービスで新たな絆を求めているのかもしれない。
だけど。
この手紙をくれたのはどんな人?と尋ねると
「さあねえ・・・」
Aさんって名前書いてあるけど?
「誰だろうねえ・・・」
一緒に童謡を歌ったとか、音楽の話したらしいよ。
「まったく覚えてないねえ・・・」
ぜんぜん覚えていないのだった。
高次脳機能障害は人の顔や名前を覚えられない。
でも、楽しそうなら、まあいいや。

にほんブログ村 介護ブログへ

関連記事


スポンサードリンク

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://nekotochocolate.blog.fc2.com/tb.php/630-7c9f97cb