在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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あなたは友達に自分のトイレ介助を頼めますか?

突然ですが。
あなたは友人に、自分の下の世話を頼めますか?

今日は母が所属する団体の、集会があった。
月1回の集会に欠かさず参加する。
会場に着くと誰かが母の面倒をみてくれるから、預けっぱなしにして、私は送り迎えだけでいい。
トイレは諦めてもらって、夜用オムツをつけておく。
3~4時間ならオムツ交換なしでいける。たぶん。

だけど昨夜、母は
 「会場でトイレに行きたい」
といいだした。
 「Nさんにトイレ介助してもらう」
いや、ダメだよそれは。
車椅子を押してもらったり、食事のときお皿を動かしてもらったりするのとはわけが違う。
いくら友達でもトイレの世話をさせるわけにはいかない。
それは迷惑だと思う。
 「そんなこと言ってたら私どこにも行けないじゃない!」
ヘルパーさんは基本、家の中でしか使えない。
仕事や遊びにいくときは家族が付き添うしかない。
家族のみの介護には限界がある。

母が所属する団体は、身体障害者の親の会だ。
仲間はみんな何十年も介護してきたベテランばかり。
寝たきりだった頃の母をみて
 「これくらい重度とは言えないわ」
と言い切る人たちである。
母のトイレ介助くらい簡単かもしれない。
でも。
いいのか。
そこまで頼ってしまっていいのか。

一晩、考えた。
結論はでなかった。

そしたら今日。
母の車椅子をおして会場へ行くと、Nさんが走って来て
 「トイレ介助の仕方教えてね!」
といわれた。
私が頼むまでもなく。
前に会ったとき母と話ができていたのだろう。
二十年以上の付き合いがあるNさんと、看護師のMさんの2人がお手伝いしてくださることになった。
介助方法を伝えるため、私もいれて4人で身障者用トイレに入った。
いつもは多尿の母が、さすがに緊張してあんまりでなかった。

昨夜、母は言っていた。
 「前に話したことがあるの。
 『お互いに下の世話ができるような友達関係になろうね』って。
 どうせみんなが行く道だもん。
 お互い様でやるようになったら、自分がそうなったときも、遠慮ないでしょう」
私はその先駆者になるのだと。
・・・お互いにってわけにはいかないと思うんだけどなあ。
NさんもMさんも素晴らしい人たちで、お礼をいったら
 「これくらいのことで!」
って感じだった。
 「どんどん言ってよ!」
本当にありがたかった。
恵まれていると感じた。
私はいつも介護する側にいるから当事者の気持ちは分かるようで分からない。
でもきっと、頼む方も勇気がいることだろう。
 「Nさんなら頼めるから」
と母がいったとき、信頼の厚さを感じた。
それで思わず自問自答したのだ。
私がいずれそうなったとき、友達に下の世話を頼むことができるだろうかと。


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