在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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「施設に帰る」と妹は言った

昨日、子猫がお粗相をして困ってる話を書いたけれど。
正直いうと、子猫のお粗相なんてどうってことない。
子猫のおしっこくらい、可愛いもんだ。
人間の大人のお粗相のほうがずっと大変なんだから!
…最近、母のトイレがうまくいかなくて、洗濯機がフル稼働しております。
6回用のパッドが1時間でオーバーフローってどういうことだ?

一方、重複障碍者の妹は、最近あんまり叫ばなくなりました。
ちょっと前まではよく夜中に叫んでいたのですが、その理由はどうやら
 「眠れない」
ことにあったようです。

夜は寝るもの。
電気を消して静かにしないといけない。

でも妹は思春期からこっちずーっと不眠症。
たぶん母と同じで、眠らなくても大丈夫な体質なのだと思う。
なのに、「寝ないといけない。」
静かにしないといけない。
それができない。
眠れないのがつらい。
で、
 「いらいらするー!ぎゃー!」
というパターンだ。

だからもう家に帰ったときくらいはあきらめて
 「起きてなさい」
ということにした。
電気もテレビも音楽もつけっぱなしで朝まで過ごす。
昼間と同じようにして過ごす。
 「あ、寝なくていいんだ」
と思ったら楽になるようで、ギャーギャー発作は(あんまり)起こらない。

もちろん、付き添う私も眠れない。
それどころか5分おきに
 「オムツ交換して」
 「チャンネル変えて」
 「音楽かえて」
 「お茶!ちがうコーヒー!」
召使いのごとく働かされる。
うっかり寝てしまうと
 「ギャー!」
っていわれるけど、以前みたいに一晩中、怪獣のごとく叫ぶわけじゃないから、ずいぶんマシだ。

どうしたの?

ぎゃー!のタイミングに居合わせたシシィはびっくり仰天。
しっぽが歯間ブラシみたいになってた。

一晩中テレビをみて、音楽をきいて、お菓子をたべて、姉妹トークに花を咲かせて、ときどきケンカをしながら過ごす。
そうしたら妹はかなりスッキリしたらしく、朝ごはんを食べ終わった頃に
 「かえる」
と言った。
施設に帰る、と。

家でやることはぜんぶやったから。
施設に帰る。
あそこが私の居場所だから。

そんなことを言ったのは、入所して以来、初めてのことだった。
今までは
 「帰りたくない」
としか言わなかったのに。
毎日楽しいんだね?
 「うん。まあ、いろいろあるけどね」
いろいろあるよね。
どこでもね。
 「ね」
いろいろあるけど私の居場所。
そう思わせてくれる人たちが、まわりにいるのだろう。
同室の人たちや、親切な職員さんには足を向けて寝られない。

じゃあまたね。
じきに迎えにいくから。
そういって送り出したときだけ、妹はやっぱり寂しそうな顔を見せた。

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子猫のお粗相は、いったいどこにやらかしているのか、探さないと分からないのが困りものです…。

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2 Comments

ロコ says..."妹さんの「帰る」に"
思わずこみ上げてくるものがありました。
そう言えるようになるまでの妹さんの葛藤と、その言葉を聞いた
だださんの心中を、勝手ながら想像して。
でも、ここまで到達したのは、揺るがない信頼関係があればこそ
だと思います。
妹さんの眠れないイライラが大幅に緩和されたのは、彼女の
要望に応えるお姉さんの根気と情愛の賜物ですね。


びっくりしただけで尻尾を巻いて退散しなかったシシイ姫は、
やはり只者ではありませんね。
中年男子のサンちゃんは、昼間の姫のお守りでお疲れ睡眠中
だったのでしょうか。
2016.08.06 12:42 | URL | #sFtYLX32 [edit]
だだ(たかはたゆきこ) says...">ロコさん"
妹は、帰宅するたびに
「おもしろいことがあったよ」
と話してくれます(何をしゃべってるのかはいまいちわかりませんが)。
今の暮らしをそれなりに楽しんでいるようで、ちゃんと馴染めたんだなあと思っています。
施設で暮らすのは不幸、というのは勝手な思い込みなのかもしれません。

妹の雄たけびに、3才の甥っ子は泣き出したものですが、シシィは逃げもしませんでした。
雷が落ちた音にもさほど怖がらなかったし。
肝が据わっているのかも。
2016.08.06 21:20 | URL | #- [edit]

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