在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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介護者は奴隷じゃない!

母の介護と妹の介護。
身体状況はそんなに大きくは変わらないのだけど、妹の介護のほうが十倍も大変だ。
母はなにかあるごとに
 「ごめんね、ありがとう」
といってくれる。
それに対し妹は
 「やってもらって当然」
というスタンスだからだ。

先天性の脳性麻痺のある妹は、生まれてこのかた一人で何かをやったこともないし、できたこともない。
生まれてからずーっと、全てを人にやってもらってきた。
人にやってもらうことはごく自然で、当たり前なのだ。
感謝の心というものは、たぶんあるのだろうけれど、それはヘルパーさんや友達に対してであって、家族にはそれこそ「当然」だと思っているようだ。

だから妹は私たちに容赦がない。
今日もゲーリーを三連発をぶちかましてスッキリした妹は、その後片付けで大忙しの私にむかって
 「お茶!」
 「チャンネルかえて!」
 「お菓子ちょうだい!」
 「音楽かけて!」
命令三昧である。

言っておくが甘やかした覚えはない。
むしろ私たちは「スパルタな姉」で通っていた。
障害の有無にかかわらず普通に兄弟として接すると。
そうしたら私たちが鍛えたせいで妹はガンガン強くなっちゃって、たぶん家じゅうの誰よりも強固な意志の持ち主になってしまったのだ。
障害の有無にかかわらず、あきらめずに自分の意志を通すんだと。

施設から帰宅した日の妹はもうワガママの極みで、しかも悪戯をする。
 「おしっこでた!」
というので、またかよと思いながらオムツをあけると空振りで、
 「へへー残念でした」
みたいなこといわれるし、大声で私を呼ぶので料理の手を止めてそばに行くと
 「呼んでみただけ」
というし、あんまりうるさいので無視していると隣近所に響き渡る大声でギャーギャー叫ぶというありさま。

ちょっと愚痴ってもいいですか。

私は、障害のある人が他人の手をかりるのは当然だと思うし
家族が世話をするのも当然だと思うし
私が妹の介護をすること自体には、べつに疑問は抱かない。

だけどね。
家族だろうが何だろうが。
限度ってものがあるわけで。

介護者は奴隷じゃない!
私は妹の奴隷じゃない!
なんでもいうこと聞くと思ったら大間違いだ!
 「おまえ、調子こくのもええ加減にせいよ?」
と、今、妹に説教しているところです。
聞いてくれない。

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本日の猫写真。
妹がどんなに叫ぼうがわめこうが、サンジは平気で寝ています。

猫主人

ええ、私は妹の奴隷じゃないけど、たぶん猫の奴隷です。

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2 Comments

POTE says..."ああ〜…(フクザツな溜息)"
視覚障害者のお出かけ付き添いボランティアをしてた知人が、同じようなことをこぼしてました。
「もうちょっと言い方とか、態度一つで、もっと良い関係に持っていけると思うのに」
かなり言葉を選んでいましたし、詳細は話してくれなかったので、実際にどんなことがあったのかはわからないのですが、まあ、うちの年寄りも時に「だって自分はできないんだから、できるあんたが代わりにやって当然」となりますし、できない部分をできる人が補うのが福祉・奉仕の原点ではあるのですが、でもそこに「感謝」と「労い」が無いと(介護看病する側にに感じられないと)モチベーションの維持は難しい。
「きっと心の中では感謝してるのよ」だったら端折ってないで言えよー
「自分ができないもどかしさや苦しさは当人しかわからないんだから」こき使われてるこっちの身にもなってよー
てな感じにどんどんひねくれてくるわけです(笑)
介護医療の「職業」であれば給料が発生し、無理難題言われても「よう喋る金やなー」と思うこともできますが、家族やボランティアだとそうもいきませんしね。
言ってもしょうがない(立場上言えない)、でも言わずにはおれない、でも言ったところで通じない、結局徒労感と行き場のない怒りだけが澱のように溜まっていく。
介護家庭の悩みあるある。
一大イベント実現までもう少しですよ。楽しいこと考えて進みましょう。
(本当にウィーンに行かれるなんて、思ってませんでした。志というか理念のような感じかと勝手に思っていましたから。でも今は心から応援しています)
2016.05.13 07:35 | URL | #.5Qwvuhc [edit]
だだ(たかはたゆきこ) says...">POTEさん"
あるあるなんですよねー。
ボランティアさんのことはわかりませんが、私は家族なので、とくに感謝の言葉がほしいってわけじゃないんですよ。
ただ必要以上にワガママいわれたり、当たられたり、わざと意地悪されたりしても基本的にこっちはやり返せないじゃないですか。
あ、私はやり返すけど(笑)。
障害があるからって何しても良いってわけじゃない。
障害があろうがなかろうが悪いことは悪い。
ワガママはワガママ。
暴言や暴力や支配は勘弁してもらいたいものですね。

>本当にウィーンに行かれるなんて、思ってませんでした。志というか理念のような感じかと勝手に思っていましたから。
皆さんけっこうそうみたいです。
最近ときどき
「ほんとに行くんですね!」
と言われます(笑)。
ウィーン行きは理念どころか夢でさえなくて、ただの旅行計画なのですよ・・・。
2016.05.13 20:41 | URL | #- [edit]

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