在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
2

旅を書く

もう6年も前のことになる。
ウィーンを初めて訪れて、たった2泊で通り過ぎていった、そのときの日記が出てきた。
物価が高いことに驚いて、なんだか疲れたと愚痴ばかり並べている。
3日目、夜行列車で出ていくときに書いたウィーンの街の感想がこちら。

2010/05/23 21:15
 ウィーンが背後に遠ざかっていった。赤黒い残照も低い山と町並みにかくされた。お高くとまってる観光地だった。楽しいけど居づらかった。明るいけど暗かった。美しいがつまんなかった。尖った建物と、建物のつくりだす影が直線に交わる町だった。


2か月後、再びウィーンを訪れた私は、今度はどんな日記を書くのだろう。
どんな文章を書くのだろう。
(文章を書く余裕などそもそもあるのだろうか?)
今から楽しみで楽しみで仕方がない。

また、母が倒れてタイからとんぼ帰りしたあと、一か月くらいたってようやく荷物を片付けられるようになったときに、私はブログにこんな記事を書いている。
旅をあきらめるのがつらくて、今の状況がいっぱいいっぱいで。
それを振り切るために書いた文章。

だけど、こうも考える。
私はずっと書くために旅をしていた。
文章を書くための旅だった。
だからこんどは違う文章を書けばいいのだと。
まるで古い舞台のセリフのように。
戦争に志願したアポリネールのセリフのように。
 「恋愛の詩も書いた、牢獄の詩も書いた。
  今度は戦争の詩が書きたくなったんだ」
そうだ私はアフリカも書いた、中東も書いた、南米も書いた。
こんどは違う世界を書けばいいのだ。
今までたくさん旅ができたのは、ほかでもない、両親のおかげなのだから。
今こそ違う文章を書く旅にでよう!
2013年3月17日「バックパックを片付けた夜」)


まー結局は旅を書くんですけどね。

書くといえば。
私の旅の相棒「ポメラ」を最近、母が使いだしました。

母とポメラ

使う、というほどはできないのですけれど。
PCは画面が大きすぎ、タブレットは小さすぎるというので、中間のワープロ道具ポメラを使ってみたら、ちょっとイケそうな感じ。
毎日練習をしています。
昔はブラインドタッチでワードもエクセルも使いこなしてた人だから、ちょっとずつ思い出してくれれば良いなと思っています。
母自身がウィーン旅行記を書けるくらいになれば理想的。

その日を信じて激励の1クリックをお願いします!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村
関連記事


スポンサードリンク

該当の記事は見つかりませんでした。

2 Comments

ゆりりん says..."3年の月日でさらに強靭に"
だだ様
3年前の3月17日のブログは、今日初めて読ませて頂きました。
辛いさなかに、よくこれだけの文章が書けたな、と感嘆しました。
人生は、自分が主人公の舞台だ、と思ってきました。潔く生きよう、と。
だださんにとって、人生は旅そのものなのかもしれませんね。
大きく帆をはって、大海へ、いざ。あと58日!
2016.04.26 21:31 | URL | #- [edit]
だだ says...">ゆりりんさん"
ありがとうございます。
私は常にここに書きなぐることによって救われてきました。
辛いからこそ書ける文章もありますし、いついかなる時も、今しか書けないものを書こうと思っています。

> 人生は、自分が主人公の舞台だ
そのとおりですね!
人生一回しかないんで!
何事もやらないで後悔するより、やってから後悔しちゃいましょう。
2016.04.27 16:03 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する