在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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徘徊対策のGPSシューズで思い出したこと

テレビで「GPS付きの靴」を特集していた。
認知症の徘徊対策なのだそうだ。
同じような試みでお守り型とかアクセサリー型のGPSもあるらしい。
 「いろいろ作ってるんだねえ」
母は感心する一方、
 「でも、これは持ち歩いてなかったら、意味ないね」
と話した。
認知症の人が徘徊するとき、靴を履くとは限らない。
お守りだって持っていないかもしれない。

かつて妹の知人が行方不明になって大騒ぎになったことが何度かあった。
重い知的障害をもつ人だった。
若い男の子。
とにかく動きがすばやくて、一瞬目を離しただけでもずーっと遠くまで走っていってしまう。
両親やヘルパーさんが必死で追いかけていた。
まるで鬼ごっこのように。
 「あの子の介護は体力がいるからヘルパーさんも若い人にお願いしている」
という話も聞いた。
そして鬼ごっこの末についにはぐれてしまい、行方をくらました。

彼がいなくなったとき、私の母を含め障害児をもつ親たちがみんなで必死になって捜索した。
みんな他人事じゃなかったから。
明日は我が身だと思うから。
必死だった。
家族の不安は1秒ごとに1分ごとに募っていく。
もしかしたら事故に遭っているかもしれない。
もしかしたらケがをしているかもしれない。
もしかしたらどこかで身動きがとれなくなっているのかもしれない。
もしかしたら誰かを傷つけているかもしれない。
今頃あの子はどんなに心細く途方にくれているだろう。

そんなとき、親の一人が
 「うちの子もいついなくなるか分からない。GPSを埋め込んでもいいから、子供たちの安全を確保できないものかしら」
と呟いたという。
GPSチップの話は何年か前に誰か大臣が口走り、非人間的だと非難を浴びていた。
だけど介護している人たちは、家族は、それだけ切実だということだ。

幸い、いなくなった男の子は見つかった。
どうやってか分からないが電車に乗り込み、びっくりするほど遠くの県で発見されたという。
・・・でも、その子だけじゃない。
いまだに見つかっていない子もいる。


本日の猫写真は、ぼろぼろキャットタワーにたたずむサンジ君。
ぼろぼろ
フェルトを貼りなおそうと思ったこともあったけど、面倒くさくて結局そのまま。
ほとんど幽霊屋敷の趣です。
そろそろ新しいのを買ってあげたいなあ…。

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迷子対策、小さくてどこにでも貼ることができる、ピップエレキバンみたいな形状のGPS(お名前タグでもいい)が開発されたらいのいなーって私は思います。
命を守るために。

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2 Comments

ロコ says..."何らかのGPSがあればに同感です"
各種イベントや、どこかで出火・鎮火など、何か平常と異なることが
あると町内放送される現住所に来て10数年、少なくとも年間
5,6件の行方不明者捜索に協力願いますというアナウンスが流れます。
(こちらの場合、行方不明の方はすべて高齢者です)
これまでのところ見つからなかったケースはないのですが、無事に発見
されても、それまでのご家族の焦燥感は大変なものだろうと推察します。


遊んで~遊んで~のサンちゃんは、知らないおばさんでもきっと喜んで
くれると思い、有難くヴァーチャルむにゅむさせて貰いました。
2016.02.18 13:05 | URL | #sFtYLX32 [edit]
だだ says...">ロコさん"
町内放送ですか~。
それで全員見つかるあたり、ご近所の連帯ができている証拠ですね。
ハイテクなGPSよりも監視カメラよりも、そういう人とのつながりや環境のほうが大事かもしれません…。

サンジは初対面でもぜんぜん大丈夫です!
思い切りむにゅむにゅなでなでさせてくれますよー!
2016.02.19 00:33 | URL | #- [edit]

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