在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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猫の幽霊

ついさっき。
母のリハビリをやっていた時のことだ。
正月のあいだサボっていたせいで、母の筋力はだいぶ落ちていたのだけれど、今日は何とか70数えるあいだ立位を保つことができた。
 「やったー」
 「だいぶ回復してきたね!」
と喜んでいたら。
…チンチンチン。
鈴の音がきこえてきた。
軽い小さな鈴の音が。
まただ、と思ったけど、母は何も言わなかった。

そのあとトイレに行ったとき。
また鈴の音がきこえた。
…チンチンチン。
 「サンジ、そこにいるの?」
母が呼びかけた。
軽やかな鈴は、我が家の猫の首輪の音だ。
母は襖のむこうにサンジがいると思ったのだろう。
 「入りたがってるのかな、開けてあげて」
私は襖をあける。
だけどそこにサンジはいない。
当然だ。
サンジは遠くはなれた部屋でオヤジと爆睡しているのだから。
それではさっきの鈴の音は?
…チンチンチン。
 「アジャリだよ。お母さんにも聞こえたねえ」
 「うん。聞こえたよ」
一月前に死んだアジャリの首輪は、今は土の中のはずなんだけど。
まだときどきこうやって鈴の音だけきこえてくる。

鈴
(アジャリの鈴)

幽霊、しかも猫の幽霊なんて信じてもらえないかもしれない。
鈴の音なんて何でも似ている。
気のせいかもしれないし、隣家の物音なのかも。
だけど今夜は母といっしょに二人で聞いた。
私はアジャリだと信じている。
孫たちが帰っちゃって母が落ち込んでいるから、心配して様子を見に来たのだと。

「アジャリ、お母さんは大丈夫だよ。ウィーンのこと考えたら元気になるからね」
馬鹿みたいに見えるかもしれないけど、私はそのへんに向かって呼びかけた。
「そうだよ、大丈夫だよ」
母も言った。
そしたらその直後に友人からメッセージが届いた!
 「こんな記事見つけたよ」

users.jpg
http://www.telegraph.co.uk/travel/destinations/europe/austria/vienna/10633711/Vienna-for-wheelchair-users.html


ウィーンは車椅子でも大丈夫。
ちゃんと行ける。
まるで友人を通してアジャリが励ましてくれたような、そんな気持ちになった。

ちなみ母は
「明日こそ100秒間立つ!」
と宣言しております。
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2 Comments

ロコ says..."うわあ!"
なんてあまり言わないんですが、今日は思い切りうわあ!です。

リンリンリンリン、アジャリさんですね。
耳を疑ってしまいそうなことですが、そうとしか思えませんよね。
鳥肌が立ちました、もちろん良い意味で。

そして、ご友人からビッグ・プレゼント。
石造りの建物に、ヨーロッパの赤が素敵だこと。

こういう風なところに安心していらっしゃれるとなれば、100秒は
思いのほか早く達成おできになるかも。

良かったですねえ。
2016.01.22 18:05 | URL | #sFtYLX32 [edit]
だだ says...">ロコさん"
信じるか信じないかはあなた次第…という感じではありますが。
あるんですよね、そういうことも。
母曰く、アジャリの前いた三毛猫も死後しばらくはご飯のお皿の当たりを彷徨っていたらしいです(笑)。
友人からの連絡はまあ偶然ですが、タイミングが良いなあと思いました。
2016.01.22 20:25 | URL | #- [edit]

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