在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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我が家の焼き肉大戦争

家族そろって焼き肉屋に行った。
母と妹の車椅子を、私とオヤジで押していく。
車椅子が2台もならぶと通路をふさいでしまうので、お店には
 「(邪魔にならない)一番奥の席をお願いします」
と予約時に頼んでいる。
苦労して席につくと…戦争が始まる!

といっても、肉の奪い合いというわけではない。
むしろその逆だ。
食べ放題の焼き肉屋なので、上カルビだの上ロースだのをどんどん持ってきてもらう。
それをオヤジがかたっぱしから焼いていく。
網いっぱいに焼いていく。
だけど私たちはそんなに食べられない。
母は
 「お肉どこ?タレはどこ?」
っていちいち探してるし、私は妹の食事介助をしなくちゃいけない。
母も妹も少食だしスピードも遅い。
私は二人の食介のあいまに食べるのだが、油断していると母が勝手に店員さんを呼んで
 「キュウリください!」
とか食べられもしないのに注文している。
その間にも肉が焼ける。
どんどん焼ける。
オヤジの辞書には弱火なんて言葉はない。
 「ほらどんどん食え!炭になるぞ!」
強火であぶった肉を皿に上げ、また新たな肉で網をいっぱいにする。
 「もっとゆっくり!」
頼んだって通用しない。
 「焼き肉はドンドン焼くもんや!スピード勝負や!」
要介護5と身障1級を相手に容赦がない。
仕方がないから
 「さあ、食べて食べて!」
私と母と妹と、3つの口にどんどん押し込む。
食べても食べても継ぎ足されるため、皿の肉はちっとも減らない。
わんこそばならぬ、わんこ焼き肉。
 「肉がこげるぞ!皿のは冷めてしまうぞ!」
オヤジが煽る煽る。
これはもはや戦いである。
焼きまくるオヤジと、食べさせまくる私のバトルである…。
味わう暇なんて、無い。
やがて
 「もう食べられない!」
 「ギブアップ!」
母と妹が次々に負けを宣言する。
するとオヤジは
 「これからや!」
とようやく自分の肉を焼き、黙々と食べ始める。
私は母と妹の食べ残し(キュウリとか)を片付けるのに必死である。
だいぶ頑張ったけど、今日は豚トロを3枚残しました。
すごい敗北感。

制限時間2時間もあるんだから、もっとゆっくり食べたいなー。
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もう一度だけシベリウスを弾こう

私と母の「2人バイオリン」。
もう一度ステージで弾くことが決まりました!
9月10日の土曜日です。
次はもうちょっと大きなホールで、市内の音楽グループがみんな集まる記念コンサートです。
出演者も観客も母の知り合いだらけのはずなので
 「私はまだまだ元気です!こんなオモロイこと出来るようになったでー」
というのをみんなに見てもらおう!
また頑張って練習しよう!
と私がいうと、母は
 「本番は弾きたいけど、練習はめんどくさいから嫌」
とか言ってました。
ダメダメです…。

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本日の猫写真。
猫たちのお昼寝場所をのぞいてみると、2匹くっついて寝てました。
カメラを向けたら起きたけど。

2ショット

きっと冬になったら、ヒーター前の暖かい場所をとりあって、ケンカして、くっつきあって丸くなるんだろうな。
アジャリがそうだったように。

【追記】
昨日かいてたNHKの「バリバラ」は再放送があるようです。
Eテレで、9月2日(金)0:00(木曜深夜)。
ご興味のある方はぜひ!


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「感動ポルノ」って?

昨日、24時間テレビが放送されていたその裏で、NHKの笑える障害者バラエティ『バリバラ』が話題を集めていた。
 「障害者に感動は必要?」
というテーマ。
私は録画をしてさっき見た。

24時間テレビに代表されるように、頑張ってる障害者にスポットをあてて視聴者を感動させるという構図が世の中には横行している。
その感動は本物だろうか?
感動の根底には「障害者って可哀想」という同情があり、見下しているのじゃないか。
 「元気がもらえる」
という言葉の裏には
 「私よりもっと不幸な人がいるんだ」
という気持ちがあるのではないか。
健常者が障害者を見世物にして金儲けをする。
これは「感動ポルノ」だっていう話だ。
感動ポルノについてはこちらが詳しいです)

うちの家族はみんな昔からお涙頂戴ものに違和感をもっていた。
 「障害者の家族って 『オヨヨ』と泣かなあかんねんで」
という話をよくしていた。
妹に重い障害があると知ったとき、私は
 「やったー!うちの妹は特別だー!」 
と喜んだのだけど、世間ではそんな話はしたらアカンらしいで、と。
だから、この番組のいうことはものすごく同感で。
母と2人、いちいち納得してみてた。
 「そうそう、そうだよね!」
って。

だけど。
番組を見終わったとき、ハタと気がついた。
急に不安になった。

 「私が書いてることは感動ポルノになるの!?」

私は母やら妹やらをダシにつかってブログ書いたり本を書いたりしている。
昨日の記事なんか典型的。
「障害に負けずに頑張ってる」話じゃない?
私も頑張ってるんけどね!
これも差別なの?

健常者が障害者を消費しているとかいわれるのん?
感動されたらあかんやつ?
 「母も私も頑張ってるから応援してや!」
っていうのはあかんの?
健常者が障害者をネタにするとき
 「うちの妹めっちゃオモロイで!」
というのは良くて、
 「うちのオカン、めっちゃ頑張ってるで!」
というのは感動ポルノになるの?

あれ?
わからなくなった!

ちなみに私の座右の銘は、『人生まるごとぜんぶネタ』。
障害があろうがなかろうが、人間みんな頑張って生きてる。
頑張って生きてる人をみて感動したり勇気をもらったりするのは当たり前のこと。
 「わざわざお涙ちょうだいにしなくても、まわりが勝手に感動してはる」
と母は言います。
 「感動するのはひとの勝手!」
だからわざと「感動させよう」という演出をされると気持ちが悪いんだろうな。

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本日の猫写真。
シシィが猛烈にジタバタ暴れてるから何事かと見に行ったら、猫じゃらしに絡まってた。

もつれた
(もつれたー!これ取ってー!)

絡まったのが首だったら危ないのでは…


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