在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
8

服を買うという苦悩

昨日は天気が良かったので、また母をつれて花を見にいった。
藤の花やポピーが咲き乱れていた。

でも暑かったせいか、母はぐったりしていた。
きれいだねと話しかけても
 「ねえ、ソフトクリーム食べない?」
しか言わなかった。

ポピー

先日からまたウィーン行きのことで問題が持ち上がっている。
といっても、褥瘡予防のように深刻な問題ではない。
深刻ではないのだけれど…。
お金がかかる。

ウィーンに同行する叔母がこんなことを言うのだ。

 「ウィーンに行くんだから、ちゃんとした服を着なくちゃダメよ。
 だってヒルトンに泊まるのに、あんまりみすぼらしい服じゃ恥ずかしいじゃないの」

困った。
私はみすぼらしい服しか持っていない。
本当に一枚もまともな服を持っていない。
リアルにみすぼらしい。
介護を始めてから3年でかなり太ってしまったから、昔の服も入らない。
私だけじゃない。
母も、元気だった頃の服はほとんど着られない。

 「じゃあ買わなくっちゃね。せっかくの旅行だし!」

気軽にいうけどさあ…。
予算はどこから持ってきたらよいですか…。

本当はもう少し余裕があるはずだったんですよ。
すでに支払った飛行機代とホテル代が50万。
残りあと25万はあるはずだったのです。
けど…さっき通帳見たら25万なんてぜんぜんなかった。
そういえば余裕ぶっこいて熊本のほうに寄付しちゃったのだった。
だって日本人なんだもん!
それにまさか洋服代まで必要だとは思ってなかったし!

「あんたお金ないばっかり言って~」
私の苦悩を無視して、母と叔母は楽しそうにアウトレットに服を買いに行く計画をたてている。
コシノなんとかっていうブランドの話とかしてて超恐ろしい。
やばい!
稼げ、私!
頑張れ、私!
腱鞘炎になるまで書き続けろ私!
来月中にあと5万は貯める!

切実な私に応援の1クリックをお願いします!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村

お金の問題を別にしても、服を買うという行為そのものが私にとっては苦痛で仕方がない。
服って高校の数学と同じくらい分からない。
人間にも猫みたいな毛皮が生えてればいいのに(三毛希望)。


スポンサードリンク

5

叱られちゃった

母が最近、車椅子に座っていると1,2時間ほどで
「お尻が痛い」
というようになった。
前ズレもしている。
やばいと思った。
これはほうっておくと褥瘡になる合図。

先週までは長時間ちゃんと座れていたのに。
姿勢が悪くなっているのだろうか。
原因は、クッションなのか車椅子の背面調整なのか…
デイケアの理学療法士さんに相談しても
「よくわかんない」
みたいな答えが返ってきた。
頼りにならない。

それで福祉用具をレンタルしているところに相談した。
うちの担当さんはものすごく丁寧で、言葉もやわらかくて、遠慮がちな人だ。
その人が今日は珍しく自分の意見を言った。

「このタイプの車椅子(標準型で軽い車椅子)は、本来、もっと介護度の軽い方向けにつくられています。
ちょっと無理が出てきているのかもしれません。」

ええっ、どうしよう。
ウィーンに行くにはこの車椅子が必要なのに。

福祉用具屋さんはなおも続ける。

「以前、『多分もう大丈夫だから』と、ベッド用マットレスを通常タイプに変更されたことがありましたね。
でも結果、すぐに臀部に赤みが出てしまって、褥瘡防止用のものに戻されました。

お母様はたしかに入院当初にくらべると見違えるように良くなられました。
けど、それでもやはり要介護5なんです。
お体のために無理だけはなさらないでください。」

ちょっとショックだった。
叱られたと思った。

買いかぶってはいけない。
油断してはいけない。
そう叱られたのだ。

言葉はやわらかかったけど、ちゃんと言ってくれたのは嬉しかった。
在宅介護を始めてからずっと、ケアマネさんを筆頭にすべての人が
「それでいいんじゃない?」
しか言ってくれなかったから。

言われてみると、そのとおり。
油断していたのかもしれない。
反省点は数多い。
車椅子のことはもう一度考えなおさなければならない。

でも…無理は承知だ。
無理しないと飛行機なんか乗れない。
無理しないとウィーンなんか行けない。
母は今年60代最後の年を迎える。
この先、体力は落ちるばかりだろう。
もっと回復するまで、なんて待っていられない。
最後のチャンスだと思う。

だから。
たとえ褥瘡になってもウィーンにはいくのだと母は言った。
たとえほんのちょびっとしかコンサートを聴けなくてもいいから。
とにかく行くのだと。

頑固な私たちに激励の1クリックをお願いします!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村

でもなるべく、というか絶対に褥瘡は避けたいので…。
車椅子もだけど、薄めのジェルクッションも試してみようかなあ…。
飛行機の座席+クッションって不安定だろうなー…。

本日の猫写真。

お昼寝

何があってものんきなサンジです。


スポンサードリンク

2

旅を書く

もう6年も前のことになる。
ウィーンを初めて訪れて、たった2泊で通り過ぎていった、そのときの日記が出てきた。
物価が高いことに驚いて、なんだか疲れたと愚痴ばかり並べている。
3日目、夜行列車で出ていくときに書いたウィーンの街の感想がこちら。

2010/05/23 21:15
 ウィーンが背後に遠ざかっていった。赤黒い残照も低い山と町並みにかくされた。お高くとまってる観光地だった。楽しいけど居づらかった。明るいけど暗かった。美しいがつまんなかった。尖った建物と、建物のつくりだす影が直線に交わる町だった。


2か月後、再びウィーンを訪れた私は、今度はどんな日記を書くのだろう。
どんな文章を書くのだろう。
(文章を書く余裕などそもそもあるのだろうか?)
今から楽しみで楽しみで仕方がない。

また、母が倒れてタイからとんぼ帰りしたあと、一か月くらいたってようやく荷物を片付けられるようになったときに、私はブログにこんな記事を書いている。
旅をあきらめるのがつらくて、今の状況がいっぱいいっぱいで。
それを振り切るために書いた文章。

だけど、こうも考える。
私はずっと書くために旅をしていた。
文章を書くための旅だった。
だからこんどは違う文章を書けばいいのだと。
まるで古い舞台のセリフのように。
戦争に志願したアポリネールのセリフのように。
 「恋愛の詩も書いた、牢獄の詩も書いた。
  今度は戦争の詩が書きたくなったんだ」
そうだ私はアフリカも書いた、中東も書いた、南米も書いた。
こんどは違う世界を書けばいいのだ。
今までたくさん旅ができたのは、ほかでもない、両親のおかげなのだから。
今こそ違う文章を書く旅にでよう!
2013年3月17日「バックパックを片付けた夜」)


まー結局は旅を書くんですけどね。

書くといえば。
私の旅の相棒「ポメラ」を最近、母が使いだしました。

母とポメラ

使う、というほどはできないのですけれど。
PCは画面が大きすぎ、タブレットは小さすぎるというので、中間のワープロ道具ポメラを使ってみたら、ちょっとイケそうな感じ。
毎日練習をしています。
昔はブラインドタッチでワードもエクセルも使いこなしてた人だから、ちょっとずつ思い出してくれれば良いなと思っています。
母自身がウィーン旅行記を書けるくらいになれば理想的。

その日を信じて激励の1クリックをお願いします!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


スポンサードリンク

≪進む  戻る≫
該当の記事は見つかりませんでした。