在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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でこぼこ道と車椅子

車椅子の母がウィーンを観光するうえで、難所はトイレのほかにもう一つ、「石畳」がある。
ヨーロッパの町にはつきものの石畳の道。
歴史を感じさせる道。
それはとても素敵なのだけれど、車椅子にとっては大きなバリアとなる。
車椅子ユーザーの方いわく
 「かなり揺れる!」
とのこと。
かなりの慣れと覚悟が必要だろう。

しかも母はリクライニング車椅子から標準型車椅子に段階的にかえていき、今やっと慣れてきたところ。
慣れてきたといっても上体が不安定だし疲れやすい。
まだまだウィーンどころか日本国内の町歩きすらおぼつかない。
幸い今日は良い天気。
少しでも慣れるため、車椅子でお散歩に出かけよう。

私たちの住む町はいわゆるニュータウンで、どの道もフラットで歩きやすい。
とってもバリアフリーに見える。
けれどそれは健常者から見ての話。
車椅子だと、そうでもない。
案外ガタガタと揺れるのである。

車椅子がガタガタ揺れる原因はいっぱいあって、車椅子慣れしない人の間でよく話題になるのが、視覚障碍者用の点字ブロック。
気づかずに踏んでしまうとかなりガタガタきてしまう。
これはもう、しょうがない。
できるだけ避けるようにして、どうしても通らなくちゃいけないときは車輪でまたぐようにする。

がたがた道1

車椅子にとって一番やっかいなのは、砂利や泥の道、未舗装の道だ。
車輪がハマって大変なことになる。
公園とか神社とかお寺とかは近づけないことも多い。

で、その次にめんどくさいのが、凸凹ブロックの道。

がたがた道2

かなり揺れる。
上半身が不安定な母は、ガタガタで揺れるたびに前にずれていきそうになって、肘掛けにしがみついていた。
ウィーンに備えてサポートベルトを用意するつもり。

健常者が歩いてるぶんには気づかない程度の浅いでこぼこであっても、不規則な形だと車輪にひびく。

がたがた道3

オシャレなエリアとかに行くと、オシャレすぎて車椅子が入れないところがいっぱいある。
可愛いタイルとか貼ってあると、もう全然ダメだったりする。

最後に、近所の遊歩道。
数年前にできたばかりの新しい道だ。

がたがた3

道の真ん中はざらざら道。
滑り止めなのか、わざとジャリジャリな感じに舗装されている。
これがまた車椅子だとガタガタきてしまう。

その代わに、道の端にはなめらかなタイルが敷き詰められている。
車椅子で通るなら断然こっち!
・・・と、思うのは私だけじゃないらしく。
お年寄りも大抵この道を通るみたい。
なめらかな方が歩きやすいんでしょう。
でもこのタイルは非常に幅が狭いので、すれちがうときははみ出さなくちゃいけない。
そのうえ。
自転車もなめらかな道が大好きだ。
よりスピードが出るんだろう。
遊歩道そのものは広いし、いくらでも空いてるのに、わざわざタイル道を選んで猛スピード走っておりてくる。
自転車は自転車で
 「歩行者は真ん中歩けよ!」
と思っているのでしょう。
歩行者だけどタイヤがついてる車椅子にはなかなか不便な遊歩道だ。

結局母は、散歩(とフードコートランチ)2時間、朝起きてからは5時間が経過した段階で 
 「もう疲れた!」
とギブアップ。
今はベッドで横になっています。
うん、頑張った頑張った。
でももっと頑張れ。
車椅子に慣れよう。
凸凹に慣れよう。
体力をつけよう。
ウィーンへ行くために!

まだまだたくさんの課題がありますが、一つずつ乗り越えていこうと思います。

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深夜に「救急車!」といわれて叩き起こされたが、布団をめくると…

深夜。
隣で寝ている母が
 「痛い!」
という声をあげた。
夢かなと寝ぼけていると
 「ねえ、ちょっと起きてくれない?」
・・・どうしたの?
 「股関節が痛いの!!!」
どどどどど、どうした!?
いっぺんに眠気が吹き飛んだ。
母は両方の股関節に人工関節を入れている。
人工関節は、無理な動作をすると、たまにはずれることがあるらしい。
ものすごく痛いんだそうだ。
 「救急車呼ばなくちゃいけないかも!」
・・・もしかしてはずれたのか?
真っ青になって母の布団をめくると。

母の足の上でサンジが寝ていた。

昼間はこの位置
(昼間はこのポジション)

猫には「ここで寝る」と決めたお気に入りの寝床がある。
アジャリは私の腕枕だった。
サンジは「誰でもいいから家族の足の間」と決めている。
ひざの間に割って入ってそこで寝る。
もしくは足の上で寝る。

このときもサンジは母の両脛にのっかって寝ていた。
まあ、いつものポジションだ。
股関節に負担をかけているわけでもない。
普段の母なら気づかずに眠っていただろう。

ただ昨夜の母は寝つきが悪かった。
眠れなくてイライラしちゃって、妄想が膨らんだのだろうと思う。

サンジが重い
 ↓
足がしびれた
 ↓
足が痛い
 ↓
痛いといえば股関節
 ↓
股関節がはずれたら痛むらしい
 ↓
そういえば股関節が痛い気がする!

本当はそこまで痛くなかったのかもしれない。
だいぶ気を付けてみたけど、股関節に異常はないように見えた。
その証拠に。
サンジを抱き上げただけで

 「あ、治った」

一瞬で完治。
動かしても、何をしても痛くない。

 「あれえ、おかしいなあ」

・・・うん、治ってよかった。
それでまた寝た。
人騒がせな母とにゃんこである。
股関節じゃなくて良かった。

明日は、晴れたら母の車椅子を押してイングレス散歩に出るつもりです。
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悪いのは、私

雨に降りこめられて今日は一日家ににいた。
二人でテレビを見ていたら、母が
 「ゲームおもしろそう」
と言い出した。
スマホゲームのCMを見たのだ。
 「あれやってみたい!」
またか…。
うんざりする。
キャンディ・クラッシュのシリーズにはこれまで何度も挑戦している。
母はタブレットなら使えるから。
だけど…。
ダメなんだよね。
今日もダメだった。

キャンディを並べかえて、同じ色のキャンディを3つ並べる、という単純なパズルだ。
ルールは単純で小さな子供でもできる。
幼稚園児だってできるだろう。
ところが母には難しい。
操作ミスですよ、というブザー音がずっと鳴り響いている。
ブブー!
あのねおかーさん、キャンディは一つしか動かせないんだよ。
 「そうなの」
ブブー!
だからね、一つしか動かせないの。隣にしか行けないの。
 「ああ、そうなんだ」
ブブー!
えっと、やっぱり難しい?
 「そんなことないよ、1マスしか動かせないのわかってるよ」
ブブー!
だから、隣にしか動かせないんだってば。
 「うん、だからこれをずーっとあの向こうに動かそうと思って」
ブブー!
ずーっと向こうは隣じゃないでしょ!
 「分ってるって、だからね、これをあの向こうへ」
ブブー!

こんなやりとりが12回ほど続いた。
十二回。少なくとも。
それでもう私は頭にきちゃって
 「ああああ、もう、やめよう!ねえ!イライラする! 何か他の事しよう!」
タブレットを取り上げてしまった。
母は
 「えへへ」
と悲しそうに笑って
 「どうしてこんな簡単なことがわからないんだろうね」
と言いました。
半泣きの顔で。
…あーあ、またやっちゃったー!

おかーさん、あのね。
このゲームができないのはお母さんのせいじゃない。
お母さんの障害のせい。
脳みそにあれだけ大きなケガをしたんだからね。
左手が動かないのと同じで、脳みそにもどうしても覚えられないことや、理解できないことがあるんだよ。
 「そう。そんなつもりはないんだけどねえ。おかしいねえ」
自分の障害がわからないのもお母さんの障害のひとつ。
難しいことは分るのに簡単なことに限って分からない。
お医者さんはね、『銀行の仕組みがわかってもお金の使い方が分からない障害」って説明してたよ。
 「そうなんだ」
だからお母さんのせいじゃない。
 「ゲームのせいやね!」
そうそう。
このゲームが合わないだけ。
こんなゲームできなくたって、お母さんは難しい小説いくらでも読めるじゃない?
 「せやね!」
そうだよ。
・・・さっきは大きな声をだしてごめんね。
私、怖かった?
 「えへへ」
母はまたうつむいて、無理に笑った。

それから音楽をかけながらお菓子を食べた。
ショパンの『雨だれ』を聞きながらラングドシャを食べた。
雰囲気がでたところでようやく母はご機嫌をなおした。 
やれやれ。
あのゲームは本当に鬼門なんだ。
いや、悪いのはゲームじゃない。
母でもない。
・・・私だ。

ねずみは渡さない

サンジが遊んでほしがるので、黄色いネズミのおもちゃを取り上げてやったら、めっちゃ怒られた。
投げて返したら犬みたいに追いかけてつかまえてた。

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