先日オヤジが
「しまった、病院に行くのを忘れてた。明日の朝の薬が足りない!」
と言いだしたことがあった。
アホやなあと思った。
あのとき私は
「薬は先手先手でもらいにいかなアカンで」
などと偉そうに言ったのだっけ。
それなのに今日の午後のこと。
母の薬を整理しながら、明日には薬をもらいにいかなくちゃ、と思っていたら、ハタと思い出した。
「年末年始やん!」
病院、休みになるやん!
かかりつけの病院にあわてて確認したら
『今年の診察は12月28日の午前診で終了しました』
2時間前にもう終わってた!
さあ、困った。
薬が足りない。
ぜんぜん足りない。
あと3日分しかない。
次に病院が開くのは1月5日。
5日間も薬なしで過ごさなければいけないことになる。
さすがにそれはマズいだろう。
ネットで調べて『お薬相談室』みたいなところに電話をかけてみた。
薬があと3日分しか残ってないんですけど、半分ずつのんで5日分に伸ばすっていうのはどう思います?
「絶対にやめてください」
…そりゃそうだ。
どうしても病院で薬をもらわなければいけない。
この時点で午後3時。
近所の病院は軒並み本年の営業を終了している。
ただ、先月てんかん発作を起こして救急車で担ぎ込まれた病院だけが
「5時まで受け付けていますよ」
といってくれた。
あと2時間!
そして母はデイサービスに行っている!
大慌てでデイに電話をして
「今から迎えにいきます」
と言って家を飛び出し…びっくりした。
車がない!
ガレージが空っぽだ。
妹が乗っていったらしい。
しまむらにでも行ったのだろう。
「すぐに帰って来い!」
と言いたいところだが、妹のスマホはオーストラリア仕様で日本では通じないから、連絡が取れない。
この現代にケータイを持ってないというのは信じられないほど不便なことだ。
さらに不便なことにうちは田舎で、車がなければデイにも病院にもしまむらにも行けないときている。
さらに慌てふためきながら介護タクシーの手配をし、
「今すぐお願いします!」
と母をデイに迎えにいってもらった。
母は
「今からコーヒーとおやつの時間だったのに!」
と、かなり恨めしい顔で帰ってきた。
…ごめんよ母。
謝りながら私もタクシーに同乗し、病院へ走る。
受付時間にはギリギリで間に合った。
ほぼ初診状態の私たちに、医者は
「なにしに来たの?」
とむちゃくちゃ面倒くさそうに言い放った。
薬をくださいと言ったら
「はい出しますね」
で診察終了。
無事に年を越せるだけの薬を頂いて帰った。
血圧をさげる薬は、切らせると危ないと聞く。
急に薬をやめると反動がきて血圧がドカンと跳ね上がるらしい。
また脳出血を起こしたらどうしよう。
なかなかスリリングな数時間だったから、薬が買えたときは心底ホッとした。
本当に、薬だけは余裕をもって先手必勝が大切だと思い知った。
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ところで先日「情報求む!」と書いたウィーン情報。
ご親切な方に連絡をいただき、現地のことに詳しい方とメールのやりとりを始めています。
持つべきものは親切な読者様です!
情報をくださった皆様、本当にありがとうございます!
情報収集はまだまだこれからですので、車椅子旅行の注意点や経験談など、何かご存じの方はよろしくお願いします!
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