トイレに鳴子を置いたら母とケンカになってしまった話
先日、母がデイサービスの工作を持って帰ってきた。
鳴子っていうのかな?
振るとカタカタ鳴るおもちゃ。
工作といっても、母は鳴子の裏と表に好きな言葉を書きこんだだけなのだけど。
表には「毎日たのしく」
裏には「音楽いっぱい」
と書いてある。
(ピンクの模様は音符♪らしい)
正直、邪魔だなとおもった。
これ要らないなと。
デイから持ち帰るこの手の「作品」の置き場所には困ることが多い。
だけど思いついた。
トイレに置いておこうと。
母は近ごろ座位が上手になった。
トイレも一人で座っていられる。
つまり、母がトイレで頑張るとき、一人で籠らせておいて、私は別の部屋で用事をする、ということができるのだ。
一人でトイレを頑張るのはいいけど、いつ終わったかわからない。
「終わったよー」
と呼んでもちょっと離れてると声が届かない。
母はあまり大きな声を出せないから。
私はしょっちゅう
「終わった?」
と覗きにいかなくちゃいけなかった。
そこに鳴子の出番があった。
トイレの手すりに鳴子をくくった。
用をすませた母は、私を呼ぶとき
「終わったよー(カタカタカタ!)」
とそれを鳴らす。
鳴子の音はよく響き、ちょっとくらい離れた部屋にいても十分聞こえる。
「これはいいね!」
母は大喜び。
「カタカタおもしろいね!」
喜んじゃって。
鳴らす鳴らす。
・・・カタカタカタカタ!
いや、今はいいから。
私を呼ぶ時だけにして。
「だって鳴らしたいんだもん」
困ったことに、母は鳴子の響きが気に入ってしまったらしい。
トイレがまだ済んでいないのに
・・・カタカタカタカタ!
私が目の前にいても
・・・カタカタカタカタ!
用がなくても
・・・カタカタカタカタ!
鳴子はきれいな音だけど、家の中で慣らすにはちょっと音が大きすぎる。
目の前でカタカタやられると耳が痛い。
必要な時以外は鳴らさないで。
何度もそう言ったんだけど、母は嬉しそうにカタカタ振るのをやめない。
ええい、うるさい!
ついに私はブチ切れた。
カタカタカタカタ、うるさいねん!
「そんなに怒らんでも」
私を呼ぶ時だけにして、って言ってるやろー!
「だって鳴らしたいんだもん」
それが迷惑やねんて!
「だっておもしろいねんもん!」
まったくアホみたいな喧嘩である。
何やってんだろう私。
腹が立ったので、鳴子、もうはずしちゃおうかとおもったけど、あると便利なのでやっぱりつけておくことにした。
私があんまり怒るので、母はむやみに鳴らさなくなった。
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↓
今日の猫写真。
母の部屋のガスファンヒーターでお尻をあぶる猫たち。
お尻を焦がさないように…。
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