言霊と妄想
40kaigoさんのブログでおもしろい言葉を見つけた。
世の人々やメディアは、介護体験についてどんな話を求めているかという話題で、
>実際知りたいのはネガティブな話
なのだという。
とっても納得した。
以前、母は障害児の子育て体験について講演をしていたのだけれど
「お涙ちょうだいの話のほうが喜ばれるの」
といっていた。
「おかーさんの話は、気楽すぎて信じてもらえないのよねえ」
スーパー天然ポジティブな話は『お涙ちょうだい』に負けるのだという。
ネットに悪口と愚痴と恨み節があふれているのは、もしかしたら、そのせいなのだろうか。
苦労話は同情を呼ぶ。
愚痴話は共感を呼ぶ。
だけどポジティブな話は、時に、嫉妬を招くんだ。
・・・めんどくさいね人間て。
もちろん、介護の苦労話には、具体的で重要な情報がつまっていることが多い。
愚痴を吐きだすことも大切だ。
けれどメディアが、そういう話をことさらもてはやすのは、
「他人の不幸は蜜の味」
とうい心理がどこかにあるのじゃないだろうか。
ああ、このひとに比べればウチはマシ、って思うと心が軽くなるのかもしれない。
それも大切なことなんだろう。
ネガティブかポジティブか。
私はとくに意識しない。
今頭の中にあることを書く。
良いことも。
悪いことも。
楽しいことも。
辛いことも。
思いつくまま、てきとうに並べていく。
ただ、言葉には気を付けなければと思う。
私はものすごく軽率な性格で、リアルでは感情にまかせた発言ばかりしてしまう。
だからせめて、書き残すのは優しい言葉にしておきたいと思う。
とくに悪口は控えたい。
『人を呪わば穴二つ』。
悪い言葉を吐きだせば、きっと自分に返ってくる。
(オヤジのクッションを奪い取り、くつろぐサンジ。
オヤジは隣りでゴロ寝してました。)
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もひとつ。
ついでに思い出したこと。
「きっと介護経験者が少ないから、お涙ちょうだいがもてはやされるんだよね」
という話になって。
思い出してしまった。
妄想してしまった。
日本国民、総介護者になろうよ、って。
以前「義務教育のカリキュラムに『介護』を入れちゃえよ」ってことを書いた。
それの続き。
たとえば韓国には徴兵制があって、一定の年齢になると軍隊を経験する。
たとえばタイには一時出家制度みたいなものがあって、若い男子が一時的に僧侶を経験する。
それの日本バージョンで、男女を問わず一定期間、介護施設での労働を経験するという制度があってもいいんじゃないだろうか。
…だいぶ乱暴な妄想ですが。
在宅介護を何十年もやる人もいれば、生涯一度もオムツに触れることがない人もいる。
逃げたもん勝ちみたいな社会は、なんだかなあって思うのです。
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