在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
0

車椅子2台つれて宝塚観劇へ!(前編)

ようやく、妹の褥瘡(床ずれ)が治ってきた。
ようやく、母は人ごみに慣れてきた。
・・・ちょっとくらいなら行けるかもしれない。
と。
「2人を連れて人ごみの中へ遊びに行こう大作戦」
をやってみた。

行先は、宝塚歌劇!



大劇場は、勝手知ったる私の遊び場ではありますが。
ひとりで遊びにいくときと
車椅子2台つれていくときでは
全く勝手が違うのですよ。
だから先日、前もってトイレの下見をしておいた。
ヘルパーの友達にボランティアで来てもらった。
それでも、倒れそうなくらい大変だった。
人が多すぎた・・・。

実は今日はもうへとへとです!
1クリックで応援よろしくお願いします!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ


観たのは月組公演『PUCK』。



妹は『PUCK』が大好きだ。
22年前の初演のとき、テレビ放送されたのを録画して毎日みていた。
CDも買って毎日きいた。
言語障害のある妹は、単語は30種類ほどしか言えない。
なのに、30語のうちの一つが
「ぱっく」
なのだ。
毎日毎日、聞かされたおかげで、我が家は全員『PUCK』を歌える。
もちろん母も歌える。
『夏の日が暮れて 白い月がのぼる頃』
にはじまる一連の歌は、私たち家族にとって
妹がまだ小さくて手がかからなかった頃の
母がまだ元気でバイオリンを弾いていた頃の
幸せな思い出の象徴だといってもいい。

その『PUCK』が再演されるから、母と妹に見せたかった。
本物のPUCKを。
一緒に観たかった。

2人ともすごくすごく楽しみにしてた。
母は前の晩、眠れないほどわくわくしてた。
妹は緊張でカチコチになっていた。

妹は重度の身体障害だけでなく、重度の知的障害とか、あとなにかよくわからない障害とか、いろいろもっている。
興奮したら意思とは関係なく声がでてしまうこともある。
それを必死におさえて観てた。
舞台の邪魔をしないよう。
ほかのお客さんの邪魔をしないよう。
頑張って、なるべく静かに観ていた。
私は妹が声を出しそうになるたびタオルで口をふさいでた。
ハタからみたら虐待だったかも。



妹は、ほとんど首が座らないのに、必死になって顔をあげていた。
必死になって舞台を観ていた。
頭の中には台詞もぜんぶ入っていたのだろう。
PUCK誕生にどきどきし、
おもしろい場面は笑いころげ、
初演と違う曲にはいちいち
 「えっ?」
という顔で私を見た。
最後の「エバーグリーン」の歌では泣いていた。
感情をすべて舞台にそそいで観てた。

PUCKを観ている妹が、
あまりにも嬉しそうで
あまりにも幸せそうで
あまりにもいきいきとしているので
私もなんだか泣きたくなってしまった。

妹は去年12月からずっと施設で暮らしている。
我が家にときどき帰る以外、施設の外にでる機会はほとんどない。
静かで単調な暮らしをおくる妹の目に、
歌劇の華やかさは
なつかしいPUCKは
どれほど鮮やかに映っただろうか。

また連れてこよう。
また一緒に観よう。
そう思ったのだ、そのときは!
ところが公演が終わらないうちにとんでもない事態に陥り
「もう宝塚はムリかも」
と思うことになるのだった・・・。

疲れたので続きは(後編)へつづく!
明日書きます!


スポンサードリンク

0

老後のお金のこと

NHKの番組で「老後の資金をどう貯めるか!?」特集をやっていた。
朝から凹んだ。
老後にお金がかかるのは身をもって知っている。
母の年金なんて、介護用品とデイなど施設使用料、リハビリ代と紙オムツ代にぜんぶ消える。
1銭も残らないどころかマイナスだ。
年金で食っていけるのは健康な人に限るのかもしれない。

激励の1クリックをお願いします!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ

テレビはいってた。
「40代から貯めておかなくては!」
そうそう!
そうだよねー!
私もそのつもりだったんだよ?

40才になったら、まじめに貯めようって思ってた。
40才になったら、キリギリスからアリになろうって。
40才になったら、旅もやめようって。

まさか30代のうちに親が倒れて介護に釘づけになるなんて、予想してなかった。
甘かったよ私・・・。

現在、私の稼ぎはほんのわずか。
母が倒れてから家計がマイナスになり、
貯めるどころか私の貯金も減る一方。
お金を貯めるのって、元気で働けてこそなわけですよ。

だけどね。
だけど、それでも。

人生は老後のためにあるんじゃない。
老後のために若さを無駄にしてはいけない。

 「若いうちに遊んでないでそのぶん貯金しておけばよかった」
と言う人もいるけれど。
私は
 「若いうちに遊んでおいてよかった」
と思う。
こうなってしまっては、あんな旅は二度とできないから。
お金を使い果たしてでもあの旅をしておいて絶対に正解だった。

ただ、ひとつ。
後悔していることがひとつだけ。
あんなにお菓子ばっかり食べてないで
そのぶん貯金しておけばよかった。

脂肪は貯めても一銭にもならない。

なんていいつつ。
明日は遊びにいきます!
車椅子2台を引き連れての大冒険!
かなり冒険!
わくわくして寝れない!
応援してください!


スポンサードリンク

0

どうしても、どうしても・・・!

病気で倒れてから、母には妙な癖ができた。
癖というかこだわりというか。
「気になるものを見つけたら、我慢できない」
というもの。

大抵すごくつまらない、どうでもいいものばかり。
たとえば家族で車で出かけ、
 「次の信号を左だ」
 「いや右だよ」
と必死で道を探しているときに。
母が突然、
 「ねえ見て!見てあれ!」
と大声をあげる。指をさす。
 「『七転び八起き』って店があったよ!
  ねえ、ねえってば!
  七転び八起きだって!
  おもしろいね!」

どうでもいいし、おもしろくないし、今それどころじゃない。
それが母にはわからない。
空気を読むことができない。
気になるものを見つけたら、それを人に教えなければ気が済まない。
 「どうしても、どうしても、みんなに言いたかったの!」
まるで小さな子供みたいに。

1クリックで応援よろしくお願いします!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ

だから今日、みんなでランチを食べてるときに、母が
 「ねえ!見てあれ!」
といいだしても、またか、としか思わなかった。
 「あれ見て!」
うんうん。
 「抽選会やってるよ!」
はいはい。
 「ガラガラって音がするね!」
うんうん。
 「あんた抽選やってきてよ!」
はいはい。
ガラガラが気になって気になって。
母はもう食事どころじゃなかった。

商店街のイベントだったので、カフェのお会計で抽選券を2枚もらうことができた。
・・・よかったね、これでガラガラ2回まわせるよ。
なのに母は
 「でもお母さんはクジ運ないから、あんたが回しておいで」
という。
私が小さかったときみたいに、譲ってくれるつもりなのだろう。
私はいいよ。
お母さんが回してよ。
 「うん!」

母ははりきって抽選に挑んだ。
こういう時ってだいたい、はずれる。
誰ひとり期待していなかった。

が!
神は存在した!

ガラガラー。
 「おめでとうございます!4等でーす」
ガラガラー。
 「おめでとうございます!3等でーす」

見事2回とも当てた!
賞品の果物セットとブランケットを、
母はものすごく嬉しそうに大事そうに胸に抱えて帰った。
幸せそうでよかった・・・。


(薄いブランケットなのであじゃり様が使っています)


スポンサードリンク

≪進む  戻る≫
該当の記事は見つかりませんでした。