在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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片手だけでも料理をしよう

母といっしょに夕飯をつくる。
今夜のメニューは鮭と白菜のクリーム煮とグリーンサラダ。
母は野菜を切る係。
白菜、キュウリ、キノコを切った。

母は左片麻痺で、幸い利き手がつかえるんだけど、それでも片手で切るのはむずかしい。
切ろうとすると野菜が逃げる。
スルリスルリと滑ってしまう。
そこで我が家はこれを買った。



片手用のまな板。
釘に野菜を刺して固定する。
やり方を教えると自分で白菜をぶっ刺して使ってた。
なかなか楽しそうだった。


(白菜をザクザク。根本の分厚いところはそぎ切りで)

これはもちろん、ネットで買った。
 「片麻痺用の調理器具ないかな~」
と検索して、ぽちっとやってお買い上げ。
あっという間に届いた。

30年前、母が妹の介護をはじめた頃は、もっとずっと大変だった。
介護グッズを売ってる店なんかなかった(少なくとも田舎には)。
福祉車両なんてほとんど見かけなかった。
バリアフリーって言葉もなかった。
 「歩けないなら、家にいろ」
という風潮だったように思う。

テレビやネットをみていると、誰もが不満だらけで、政治が悪くて、何もかもがどんどん悪くなっていくみたいだけれど。
私はそうは思わない。
社会が冷たくなったとは思わない。
昔は障害者差別なんて当たり前で、差別発言もザラだったのに、今ではそんな言葉を聞くこともない。
法制度が整えられ、ヘルパーさんが使えるようになって、楽になった面も多い。
高齢化がすすんで崩壊寸前の世の中だけど、それでも進化しているところもある。
つまり・・・便利な世の中になって本当にありがたい!

さっき寝返りをさせにいったら、母が目をさまして
 「ウィーンにいく夢をみてたの。
  興奮して眠れない!」
いや、眠ってるから夢みてるんやろ。
と突っ込む間もなく母はまた寝てた。
相変わらずお幸せである。
どんな障害があっても海外旅行に普通に行ける、そんな世の中もじきにくるのかもしれない。


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初めてのショートステイ

2日前。
母が初めてショートステイにいった。
初めてのお泊りにだいぶ緊張している様子だったから、私は
 「ホテルだと思ってゆっくりしておいで」
と送り出したのだった。

そして今日、帰ってくる。
こんどは私が緊張する番だ。
施設との相性はどうだっただろうか。
スタッフさんを困らせなかっただろうか。
母はスーパー天然ポジティブ人間だけど、
「もう二度と行きたくない!」っていわれたらどうしよう。
ドキドキしながら送迎バスが到着するのを待つ・・・。

そして4時半。
とうとう帰ってきた母に
 「どうだった!?」
真っ先にたずねると
 「うん、楽しかったよー、ホテルに泊まってね」
と、返ってきた。
ホテル?
 「そうなの、1泊目だけね。
 『もう予約をとってあります』って言われてホテルに」
それショートステイの施設じゃなくて?
 「うん、2泊目3泊目はふつうの施設だったけど1泊目は違った」
もちろん、そんなことは有り得ない。
母の記憶が脳内で
 「ホテルだと思って・・・」
  ↓
 「ホテルに泊まりたいな」 
  ↓
 「ホテルに泊まった」
とステキに変化したようだ。
どんだけポジティブやねん!

ちなみに、どんなホテルだったの?ときいたら
 「有馬グランドホテル!」
いや、高級ホテルやん!
 「豪華だったよ~!もちろん温泉にも入ったし」
どこまでポジティブに話すすむの!?
障害が不幸だといったのは誰だ。
母はこんなにも幸せだ。

ホテルの幻想に浸っちゃうくらいステキな施設だったのかもと、思いたいところです。


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『風と共に去りぬ』みてきた

母がショートへいって2日目。
私にとっては久しぶりに自由な1日がやってきた。
丸一日を自分のために使うなんて3か月ぶりだ!
明日は一日、何をしよう。
何をして過ごそう。
考えだすともう嬉しくって楽しくってワクワクしちゃって夜も
めっちゃよく眠れました。
体位交換のタイマーつけずに眠るのってすごい幸せ。

実は、何をするかはずっと決めてた。
タカラヅカを観るのだ。
友達と遊ぶのだ!

 
(子供のころから大好きな大劇場サンドイッチ)

久しぶりにみた『風と共に去りぬ』。
私は覚えてた。
台詞も歌もぜんぶ覚えてた。
『ふるさとは緑なり』を聴きながら、私のふるさとはここだと思った。
この大劇場だと。

けれどまったく違うこともあった。
台詞も歌詞も昔のとおりなのに、子どもの頃とも若い頃ともまったく違う感想を抱いた。
昔、スカーレットはただ強くて冷たい人なのだと思っていたけれど、今見ると共感できる台詞が多かった。
 「そうそう!」
と肯きながらみてた。
 『過去は振り返らないことに決めた』
 「そうそう!」
 『悲しい過去なんか嫌い、思い出すとなつかしくて、思い出すよりほかは何もできなくなってしまうから』
 「そうそうそう!」
 『明日になれば 明日になれば』
 「・・・え?」
明日になれば、休みが終わってまう!
妹を迎えにいって、病院つれていって、作業所つれていって、オカンが帰ってきて、ご飯つくって・・・オムツオムツまたオムツの日々に戻るのだ。

「スカーレット、明日になるのちょっと待って!」

終演後、母にお土産とオムツを買って帰りました。

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