在宅介護しながらウィーンへ行く(行った)ブログ 猫とビターチョコレート

40代独身、介護離職してお金はないけど、車椅子の母を連れてウィーンへ行きました。
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ジーンズの穴

大事にしていたジーンズが古くなってしまった。
裾や腿やあちこち擦り切れた。
お尻にまで小さい穴があいちゃった。

でもなかなか捨てられない。
旅行中にはいていたジーンズだから思い入れがある。

傷だって、この傷は遺跡でひっかけたもの、この傷は長距離バスに乗っていたときのもの、という具合。
ちょっとくらいのダメージは「ジーンズだから古着風になっていいや」と思い、家着にしてずっとはいていた。

ところが今日。
そのままスーパーに行ってしまった。
お尻のところに穴のあいたジーンズはいて。
小指の先くらいの小さな穴なんだけど、さすがに恥ずかしいのでエコバッグで隠して歩いてた。
でもまあ、誰も気づかないだろう。
ちょっとほつれてるだけだし。
おばちゃんのお尻なんて誰も見ない。
そう考えたので、ジーンズの穴のことなんかじきに忘れてしまった。

そしてレジに並んだとき。
視線を感じた。
ふりむくと、後ろに並んでいたちっちゃな子が、私にむかって人差し指をのばしかけていた。

ジーンズの穴を指でほじくる気でいたらしい。

ちょうど子供の目の高さだもんなあ。
母親が大慌てで引き戻してたけど。
めっちゃ気まずかった。

・・・捨てよっか。




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えらそうな人

世間には、やたらと「偉そうな」人がいる。
ふんぞりかえっていばっている人たち。
たとえば私のまわりでは、会社の上司とか、かかりつけのお医者さんとかがそうだ。
お店のクレーマーもそうかもしれない。

見下し、虐げ、命令し。
ときには大声で威嚇する。
無茶振りばかり。
ひとりよがり。
弱いものいじめが大好きな人たち。
周りの評判はもちろん悪い。
 「何様のつもりだ?」

偉そうな人は、偉そうなだけで、ほんとは偉くもなんともない。
むしろ偉くないから、偉くなりたいから、偉そうにふるまうのだと思う。
私がみてきた偉そうな人の多くは大きなコンプレックスや決定的な弱みをかかえていた。
外ではいばってるけど家では奥さんの奴隷だとか。
部下には強気だけど上司にはいびられているとか。
誰にも相手してもらえないから、寂しさと不満を誰かにぶつけたい。

 「お前は偉くなんかない。」
一方でそう言われるから、もう一方では、自分は強くて価値のある人間だと、ほんとは偉いんだぞと、誇示したいのかもしれない。
弱い犬ほどよく吠えるものだ。

つまり・・・小っさい男が多いねん!


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少年時代の終わりに

若い子が
 「ちょっと相談したいことがあるんです」
真面目な顔できりだしたから、何かと思ったら
 「僕、あと10日で二十歳になるんです」
という。
おめでとう!
 「いや、十代が終わっちゃうんですよ。
 あと10日しかないんです。
 何かありますか?
 『十代のうちにコレやっとけ』ってこと」
そんなこときかれても。
おばちゃんが十代だったのはずいぶん昔だからな。
男の子のことはわからんわ。
会話を切り上げようとしたが、彼の顔は真剣だった。
 「なんか、焦っちゃって」
うつむいて呟いた。
若くても人生いろいろあるのだろう。
じゃあさ、すっごく恥ずかしいことやっとけばいいよ、って無責任なこと言うてみた。
十代だから、若いから、許されること。
それはきっと恥をかくことだ。
失敗して、アホなことして、でっかい恥かいときなよ今のうちに。
・・・でもひとに迷惑かけない、自分が死なない程度のアホな?
 「はい」
と彼は笑った。
これだからおばちゃんは、と思ったのかもしれないけど。

私は二十歳のときって何してたっけ?
インド行ってたっけ?
遊ぶことしか考えてなかった気がする。
いまどきの草食系男子は、どんな未来を夢みているるのだろう。


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